Ryzen5 CPUファン分解掃除後電源が入らない

Ryzen5 3600・B450-A CPUピン折れ

パソコン工房のBTOパソコンを内部清掃したら電源が入らなくなった。

CPUのヒートシンクに大量のホコリが詰まっていたので、「ファンの取り外し清掃(オーナー様談)」をおこなったそうです。
一般的に考えるとファンとヒートシンクは一体化しているので、ヒートシンクごと取り外したということでしょうか。

各部チェック

CPU以外の部分をチェックしていきます。
最初はSSD・HDDを取り外してみます。
次にメモリーの取り外し。
2枚刺さっているメモリーを1枚にして、スロット位置を変えてみますが変化なし。
メモリー自体を別のものに変えてみても症状は変わりません。

その次は電源の交換です。
仮の電源に交換してみますがやはり変化なし。

グラフィックカードを取り外して、別のマザーボードに取り付けたら正常に表示されました。
グラフィックカードは正常です。

ここまで来ると残るは、マザーボードかCPUの故障が濃厚となります。

CPU FANの取り外し

CPU FANを取り外して掃除しているとのことなので、そのときにCPU自体かマザーボードを傷めているかもしれません。
CPU FANとCPUを取り外してみます。

ヒートシンクのネジを緩めてFANとヒートシンクを外します。
オーナー様が取り外しているはずなので、ヒートシンクはすんなり外せると思っていましたが、ヒートシンクとCPUがグリスでがっちりと張り付いていました。

CPUはAMDのRyzen5 3600なので、CPU側にピンがあります。
CPU FAN取り外しの際に一緒にCPUも取れてしまう、「スッポン」といわれる現象です。
「スッポン」と取れてもCPUを斜めに抜いていなければ実害はほぼありません。

何年か使用したパソコンの場合、熱伝導グリスが硬化しています。
多少固くなっていてもパソコンを起動してある程度の負荷をかけると、CPUの発熱によりある程度柔らかくなります。
その状態でヒートシンクを何度かひねるようにして取り外すと、きれいに取れるはずです。
電源が入らないときは、ヒートガンなどで暖めると良いかもしれません。

今回も簡単には剥がれなかったので、熱をかけてからCPUを剥がしました。

CPUピン曲がり

CPUを確認して見たところ、ピンが一部曲がっていました。

一度CPU FANを取り外しているのにCPUとヒートシンクががっちりと張り付いていたところをみると、外して掃除をした後CPUが張り付いたまま無理矢理CPUを取り付けたみたいですね。

本来は、先にCPUを取り付けて放熱グリスを塗ってからヒートシンクを取り付けないといけません。

CPU交換でBIOS起動

CPUが原因なのはほぼ間違いありませんが、マザーボードの確認も必要です。
そのために手持ちのCPUを取り付けてみました。

Intelと違ってAMDのCPUソケットは何年も形状が変わらないため、CPUも共通で使えるのでありがたい。

CPU FANは付属のものをグリスだけで仮り付けしています。
CPUを交換したところ無事に電源が入り、BIOS起動も確認できました。

CPU不良が確定です。

CPUの取り付け法

さて、AMD CPUの取り付け方法です。
手順さえわかっていれば難しいことはありません。

CPUソケットには取り付け用のレバーがあります。
このレバーを軽く下に押しながら横に広げます。

レバーが外れるので垂直になるまで引き上げます。

あとはCPUを刺し込むだけですが、刺すというより置くのが正解です。
向きさえ合っていればすんなりとはまります。
差し込む向きには目印があります。

ソケット側の目印。

四角のうち1カ所だけマークが四角くなっていて刺し込み穴がありません。

CPU側にもマークがあります。

上にもマーク。

ここさえ注意して取り付けたら、レバーを倒してフックに引っかけます。
その後に、グリスを塗ってからヒートシンク・ファンを取り付ければ完了です。

今回はCPU交換はおこなわずにご返却となりましたので、起動写真はありません。

CPUの取り外し・取り付けは慎重におこないましょう。

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