HP Notebook 14-r237tu ランプ点滅のみで電源が入らない

HP Notebook 14-r237tu完全放電・リセット

Windows8.1搭載モデルで、Windows10にアップグレードの上ご使用されていたパソコンです。
久しぶりに電源を入れたらF12のランプが点灯、Caps Lockのランプが点滅し画面が明るくならないという症状でのご相談です。

ランプは付くが画面は明るくならない

ランプがついたりDVDドライブを開けたりすることはできるので、電源は通っている模様。
メモリー故障やHDD故障、マザーボード故障が疑えますが今回はそうではありませんでした。

メモリーには裏面ですぐにアクセスできるので検査用のものと交換しても正常。
更に元のメモリーを他のPCに差してメモリーテストを起動しますが特にエラーはなし。

分解 HDD取り外し 難易度高

さてまずはHDDの状態を確認……と思ったのですが、簡単にHDDが取り出せる構造ではありませんでした。

バッテリーを外した上で赤丸の中のネジを外します。

DVDドライブが外れるので外します。
隠しネジがありますね。赤丸の中のネジを更に外します。

キーボードが外せるようになるので、留め爪を割らないように慎重に外します。
フラットケーブルが両面テープでくっつけられていたので、破損しないようにヘラを差し込んではがします。

キーボードを外すとネジがあります。
3つとも外し、電源ボタンとトラックパッドのフラットケーブルは上蓋側についているのでそちらも外します。

ここまできてようやくHDDが見えました。
が、先に驚いたのはファンがないこと。
上蓋にくっついているわけでもなく、どうやらファンレスモデルのようです。
ファンを置くための場所もありますし吹き出し口もあるので、最初からつけない形で作られたわけではないようです。

さて、HDDを外して検査を……と思いましたが、USBコネクタを繋ぐフラットケーブルを外しただけではHDDを外すことはできませんでした。

USBコネクタを留めているネジを外し、USBコネクタを筐体から外します。

更にスピーカーを留めているネジを外し、スピーカーを筐体から外します。

ようやくHDDを留めているネジを見つけることができました。
HDDを取り外して診断ツールにかけましたが、正常でした。
ということはHDDが原因ではありませんね。

マザーボード分解-電池取り外し・リセット

放電を試すためにボタン電池を外したいのですが、上から見ただけでは電池が見つかりません。
マザーボードの裏側にあると踏んで、更に分解を進めます。

Wi-Fiカードのケーブルを外した上で赤丸の中のネジとケーブルを外します。

裏返すことができ、ボタン電池も見つかりました。
電池を外し、放電させます。

仮組をして電源を入れてみます。

正常起動

電源が入りました。
電池を外したためCMOSリセットされ、BIOSの初期化がされたというエラー画面ですね。
念のためメモリーのテストも起動できるようになった本体で行い、問題がないことを確認しました。

内外清掃を行い、バッテリー充電できることも確認して返却です。
マザーボード故障などではなくて安心しました。

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