用語解説-ハードディスク

「ハードディスク(HDD)」

ハードディスクドライブ=固い 板状の データ読み書き装置
柔らかいディスクを意味する「フロッピーディスク」に対して、固いディスクの意味である。

コンピューター用語としての「ドライブ」はデータを読み書きする装置のこと。
ハードディスクやSSDは「固定ドライブ」
対して、DVDやUSBメモリーなどの取り替えがきくものを「リムーバブルドライブ(ディスク)」という。

内部のディスクは金属またはガラス素材である。
その上に磁気素材が塗布されていて、高速回転しているディスクの上を磁気ヘッドが読み書きする。
磁気ヘッドは非接触であり、浮いている状態で移動しながらデータを読み書きしている。
ヘッドが退避していない時に動かしたり、衝撃を与えると「ヘッドクラッシュ」により故障の原因になることがある。

サイズ
3.5インチ・2.5インチの2種類がある。

一般的に、3.5インチはデスクトップ用で2.5インチはノート用。
最近はほとんど使われないが、1.8インチのハードディスクも存在する。
2.5インチHDDの最大容量は5T、3.5インチHDDでは12Tである。(2018/5/23現在)

回転数(rpmは1分間の回転数)
5400rpm 7200rpm の2種類が大半。
10000rpmのものもあったがSSDの利用が増えてからはあまり見られなくなった。
回転数が高いとその分データの読み書きは早くなる。
その反面、消費電力が高くなり発熱も多くなる。
そのため、ノート用に使われる2.5インチハードディスクは5400rpmが主流である。

接続端子
現在のパソコンはSATA(シリアルATA)端子が使われる。
2.5インチと3.5インチのSATAのコネクターは同一形状である。

SATAより前のIDE接続規格ではデータ転送速度が不足するようになったため、速度を高めるために使われるようになった。
IDE端子は40pinであり、SATAと互換性はないが変換コネクターにより相互変換は可能。
シリアルATAに対して、IDEはパラレルATAと呼ばれる。

SATAはSerial-ATAのことであり、サタと呼ぶのは正式名称ではなく俗称である。

HDDの寿命
使用環境により大きく変化する。
HDDは熱・湿度に弱い。
50度を超えると故障率は大きく上昇する。
HDDはそれ自体が発熱し、機種により素手では触れないほどになることもある。
真夏に室温30度越えとするならば、50度は間違いなく超える事となる。
ノートパソコンの廃熱ファンはCPUやグラフィックチップの冷却を主眼としているため、HDDは高温になりやすい。
そのため、室温を下げることによる冷却も重要となる。

逆にHDDが冷えすぎている場合も故障しやすくなるため、冬場は部屋を暖めてからパソコンの電源を入れるのが良い。

HDDの寿命は時間数では決まらない。
1000時間で壊れることもあれば40000時間でも問題が起きない場合もある。
環境が重要であるが、あくまでも一般的な目安として10000時間を超えてくると予防の意味で交換を勧めたい。

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