Dell Precision 390 電源故障・交換

電源ボタンを押しても電源が入らず、しばらくするとオレンジのランプが点滅します。

古いパソコンですが、工場で使用するソフトが入っているため修理の依頼がありました。
当時としては高性能で、HDDも2台構成でRAID1のミラーリングで1台故障してもリビルドすれば再構成できます。

電源の検査

まず、電源の検査機で検査をしてみました。

故障の警告でエラー音が鳴ります。
写真では「PG」が10msですね。
PG値は起動用信号ですが正常値は100ms～500msで10msは明らかな異常値です。
電源故障確定です。
念のため正常電源をつないだら電源が入りました。

電源取り寄せ・交換

電源の仕様自体はATX汎用電源で問題なく使用できます。

問題なのは、元電源のほうがサイズが少し大きいため、新電源に留め金がはまらないこと。
ネジ止めはできるためずれはしないので、パソコンを横向きにして設置してもらいます。
これで起動は問題ありません。
しかし、別の問題があります。

HDDの1台が故障

前述のようにRAID1でHDDが2台接続されています。

2台のうちの向かって右側がエラーを出しています。

RAID1なので起動していますが、なかなか危険なレベルです。
本来は、今のうちにHDDを新しい物に交換してRAIDの再構築をするべきなのですが、オーナー様の意向で交換はしません。
代わりに故障HDDのケーブルは外しておきます。
とりあえず正常な1台で運用です。
ただ、この1台が壊れたらOSから入れ直しになります。

XP 起動

正常起動。
ただし、「RAIDボリュームの劣化」の表示が出ます。

RAID再構築は早めにしてくださいね。