用語解説 RAID

「RAID」

HDD・SSDなどの物理ドライブを、2台以上を束ねて1台に見立てて使うこと。
RAIDの目的は、「高速化」「容量の拡大」「データの保護」のどれかひとつ、もしくは2つ以上となる。
「ハードウェアRAID」と「ソフトウェアRAID」がある。

RAIDには種類がいくつかあるが、これを「レベル」と呼ぶ。
一般的に使用されるのはRAID(レベル)0・1・5・6・10のため、2・3・4は割愛する。

RAID0



2台以上のドライブを1つにして、「高速化」「容量の拡大」をおこなう。
2台の場合、データ「1と2」を2台に同時に書き込む(ストライピング)ことにより2倍近い速度を実現する。
また、2台のドライブの容量を全て使えるため1台が500Gの場合は見かけ上1Tとなる。
構成ドライブのどれか1台が故障すると、データが全て使用できなくなり復旧もほぼ出来ない。

RAID1

2台以上のドライブを1つにして「データの保護(2重化)」をおこなう。
全てのドライブに、「1と1」「2と2」「3と3」といった形で書き込む(ミラーリング)。
つまり、ドライブ1とドライブ2の内容は全く同じものとなる。
OSからは1台のドライブとして認識され、1台が500Gの場合2台でも500Gの容量しか使えない。
使える容量は1台分となる。
それぞれ別個にデータを保持しているので、1台が正常ならそのまま運用が出来るしデータも取り出せる。

RAID5

3台以上のドライブが必要。
ドライブ「A・B・C」の3台構成の場合データはまず「A→1・B→2・C→1と2の修復用データ」が書き込まれる。
次のデータは「A→3と4の修復用データ・B→3・C→4」となり、次に「A→5・B→5と6の修復用データ・C→6」となる。
この修復データ(パリティ)により1台が故障しても残りのドライブから全体のデータを修復できる。
1台が故障した場合は、故障ドライブを正常品に交換して「リビルド」することにより、元の3台構成に修復できる。
ただし、NASやRAIDボードなどが故障した場合にはRAID構成を認識できずデータ読み出しは困難となる。
RAID0同様「高速化・容量の拡大」がなされるがパリティの分RAID0より効率が落ちる。
容量は3台で2台分程度となる。

RAID6

RAID5を拡張して2台までのドライブ故障時のデータが保護される。
4台以上のドライブが必要。

RAID10

RAID1+0のこと。
RAID1でデータをミラーリングで保護した上で、RAID0でストライピングして高速化する。
ドライブは最低4台必要。
4台の場合の容量は総容量の半分。
ミラーリングしたドライブが2台とも故障しない限りはデータが保護される。

※2022/3/18 図の修正
—————————————————————

かつてはHDDの容量が少なく高価であったので、データの保護と容量を両立するために「RAID5」が多用された。
古めのNASはRAID5が多い。
しかし、本体が壊れるとデータが見えなくなる欠点がある。
また、HDDの低価格・大容量化によりRAID5のメリットはなくなっている。
スピード面でRAID0が有利であったが、SSDの大容量化でRAID0のメリットも減っている。

データの保護+容量重視なら、HDDのRAID1。
速度重視ならSSD単体。
速度+データ保護ならSSDのRAID1。
以上が現在のお勧めである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA