DELL Inspiron 14 5410 穴開けなしでヒンジ補修

Inspiron 14 5410 右ヒンジ部から音がする

パソコンの開閉時に音がするとご相談がありました。
右ヒンジ部の液晶が浮いていますのでヒンジ部の破損で間違いないと思います。

Inspiron 5410は2in1パソコンで、360度回転してタブレットにもなります。
HPのx360シリーズでもよくあるように、回転するタイプはヒンジ破損を起こしやすいようです。
特殊構造のものは注意が必要です。

液晶部の分解に注意

液晶部までの分解をおこないます。
ヒンジ破損の場合、分解はパネルを閉じずにおこないます。

ネジを全部外して裏蓋を外します。

バッテリーを取り外して、SSD、メモリーのチェックは正常でした。
その後上半身部を取り外しますが、液晶パネルを取り外すには、隠しネジを外さねばなりません。

音のする右側の液晶部は浮いていました。

この写真でわかるように液晶パネルと下のベゼルは別パーツで外すことができます。

慎重にこの部分を取り外します。

ベゼル下の中央部にネジが2個あり、これを外さないとパネルが外せません。
知らずに開けて破損させるところでしたが、パネル浮きがあって助かりました。

無事に液晶パネルが外せました。

ヒンジネジ受け台座全剥がれ

ここからヒンジ部の状態を確認します。

Inspiron 5410では金属の液晶バックパネルが採用されています。
バックパネル自体の強度は高くなりますが、成型加工ができないためヒンジネジ受けの取り付けは接着剤を使うこととなっているようです。
Macbookなども金属パネルですが、基本的に金属部にネジ受けが直接切り込まれているので、ネジ受け破損はほぼ起こりません。
コスト面の問題とは思いますが、金属パネルを使用するならば、対応すべきところです。

今回はネジ受け部のプラスチックがそのまま割れて浮き上がっていました。

この状態からの修復は大変でした。
金属部には特殊な接着方法をとりますし、台座が全部剥がれているので位置決めがとてもしづらい。

作業途中の状態です。
いろいろ試しながらの完成形はこちらです。

穴開けなしでのヒンジ補修では難易度MAXでした。

蝶番ネジを緩める

ヒンジ割れの補修では、再発防止のため蝶番のネジを少しだけ緩めて、テンションを落とします。
HPのx360と同じような変形2連蝶番でした。

緩めすぎると画面が立たなくなってしまいます。

完成・確認

組み立てての確認です。

違和感はありません。
裏返してタブレットモードにしたところです。

ボルト止めなどはしていないので、元通りです。

最終起動確認して完了となりました。

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