Macbook Pro 2017 13inch バッテリーが充電できない

バッテリーの残量が急に減って、0%になりそれから充電ができなくなったMacbook Pro。

調べてみると、バッテリーの認識はしているもののやはり充電はされていません。
オーナー様自身でPRMクリアやSMCリセットもおこないましたが変わらなかったために修理のお持込みとなりました。

分解・発注

バッテリーを交換することとなりました。

Macbook Pro 2017の裏蓋を外すには手順があります。
裏蓋のネジは普通に外せばいいのですが、それだけでは外せません。

吸盤を使って裏蓋の真ん中あたりにあるラッチを外して浮き上がらせます。
そのあと、ヒンジ側のはめ込みを外すため前側にスライドさせます。
これがなかなか堅くてすんなり取れません。
左右を片側ずつずらしていくと外れてくれます。
バッテリー型番のチェックの上で発注をしておきます。

トラックパッド・バッテリーの取り外し

バッテリーのコネクターを最初に取り外しますが、写真がありませんでした。
バッテリーのすぐ上にある黒い保護シートを外すと、バッテリーの基板があります。
大きめのねじを取り、カバー状のコネクターを引き上げて浮かせます。
そして、ロジックボードに繋がっているフィルムケーブルも外しておきます。

バッテリーを外す前にトラックパッドを外します。
トラックパッドのケーブルを外すのに金属カバーのネジを2個取ります。
ケーブルはバッテリーに貼り付けられていますので、ゆっくりと剥がしておきます。
トラックパッドのネジは10個です。
ネジをとればトラックパッドはケーブルごと取れます。

バッテリーの取り外しですが、バッテリーは両面テープでがっちりと貼り付けられています。
当店では大きめの自作ヘラと剥離液を使って剥がしていきます。

今回はバッテリーは再利用しないのでいいのですが、再利用の必要があるときは温めてもう少しきれいに剥がさないといけませんね。

バッテリー交換・確認

バッテリーを交換して確認をしていきますが、テープでの貼り付けはまだいたしません。
バッテリーの充電・放電が確認できてからとなります。
今回の交換では、「SMCリセット」をしないとバッテリーを認識してくれませんでした。
元のバッテリーがまったく充電できなくなっていたからではないかと思われます。
「SMCリセット」で無事に認識して充電が始まりましたので、100％充電してからメモリーテストで完全放電をします。
3度ほど繰り返してから、バッテリーの貼り付けをおこないました。

組み立ててからバッテリーだけでの起動も確認します。
充電状態も確認。

充電4回で正常です。
今後の使用の注意点をお伝えしてご返却しました。

「バッテリーの正しい使用法」の記事もご覧ください。