ASUS E203M ジュースがかかり電源が入らない

ASUS E203M 水没・洗浄処理

購入から11日目にキーボード上にかなりの量のジュースをかけてしまい、電源が入らなくなったパソコンです。
朝水没させた後購入店で相談、その後に当店に来店されました。

メーカー修理だと、ほぼ全パーツ交換レベルなので買い換えた方がいいのかもしれません。
当日のお持ち込みのため希望が持てますね。

水没時はすぐの処置がお勧め

ジュースがかかった後、電源が入らなくなったのですぐに問い合わせをしていただけました。

これが何日か様子を見てからだと、基板に腐食が発生する可能性が高くなります。
特にジュースなどだと、糖分が固着してしまい洗浄も難しくなってきます。
乾燥剤などで様子を見るより、すぐにお持ちいただければと思います。
水没時は、当日中の処置をお勧めします。

分解・内部全体が濡れている

裏返してネジを全部取れば裏蓋は取れます。

非常にシンプルでドライブ・メモリーはオンボードの上、廃熱用FANもありません。

ほぼ全体に水分がかかっております。開けたとたん甘いにおいがしました。
まずはバッテリーのコネクターを外しておきます。コネクターは引き抜くタイプではなく、上に持ち上げて外します。

基板全体にべったりとジュースがかかっていますね。

基板を外してみると、キーボードのあたりも完全に濡れています。

基板を完全に取り外し裏を向けました。キーボード下の部分になります。
濡れ具合がよくわかります。

CPUの放熱板を外して洗浄

写真に見える銀色の金属板も取り外します。両面にある放熱板です。

洗浄をしていきますが、今回は2種類の方法で洗浄をします。
マザーボード基板と電源スイッチ・USB基板、キーボード・トラックパッド・裏蓋も洗浄をおこないます。
洗浄液につけながらブラシでこすっていきます。

乾燥後組み立て

洗浄後は翌日まで乾燥させてから組み立てていきます。
電源アダプターを挿して電源ボタンを押してみます。

幸いにも電源が入り、Windowsも起動しました。
負荷をかけるためにメモリーのテストもしてみます。問題なく完走しました。
その後各種の確認をしていきます。特に、ジュースが直接かかっているキーボード入力は心配です。

こちらも大丈夫でした。
当日中に洗浄処置が出来たことと、パソコンを開けたときにまだ乾いてなかったことが良かったようです。
無事復旧してオーナー様にご返却となりました。

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