東芝 PT75-78MHXW T75/78MW 起動時に青い画面で何も映らない
起動時にログインパスワードを入れた後、しばらく真っ黒になってから青い画面で何も映らず起動しません。
Windows8.1のパソコンで2年ほど前に起動できなくなってしまいそのままでしたが、昨今の社会情勢のためインターネットによる遠隔授業に必要となり修理のご依頼を受けました。
こういったご依頼は最近多いですね。
ヒンジ部が浮いている
お預かり時に気付いたのは、左側ヒンジ部がきちんと閉じなくて浮いていることです。
東芝のノートパソコンで、この年代の物によく見られる不具合です。
筐体の強度不足のためヒンジ蝶番のねじ受けが割れたり、ひどい場合は筐体自体が割れてしまいます。
今のうちに補強をしておかないといけません。
参考リンク 東芝 PTEX-35MSVW Fanエラー・遅い・ぐらつく
診断・マルウエア発見
分解して診断をおこないます。
最初にバッテリーを取り外します。
バッテリーはネジ止めされていますので、ネジを2個外してから取り外します。
HDDを外すには裏蓋を取らないといけませんが、裏側のネジを総て取れば裏蓋は取り外せます。
機械的な異常は見つからなかったのですが、ウイルスチェックでマルウエアがいくつか発見されました。
今回の修理後は別の方が使用することもあり、リカバリーをして工場出荷状態に戻すことになりました。
筐体補修
最初はヒンジ部のねじ受け割れかと思いましたが、ねじ受け自体は本体・液晶側どちらもなんともありませんでした。
調べてみると、キーボードトップケースの裏側にひびが入っています。
ガラスの部分は両面テープで貼り付け。
本体側は成形補修剤で固めて補強をしておきます。
見た目より強度を重視しています。
そして、ヒンジ蝶番のネジを左右とも少し緩めて軽くしておきました。
リカバリー・調整
リカバリーはキーボードの「0」を押しながらの起動でおこないます。
工場出荷の初期状態に戻してから、ドライバー調整・不要ソフト削除などのリフレッシュパックを施します。
購入時よりも快適に使えるようになります。
起動等の確認をおこなって完了です。