東芝 PTEX-35MSVW EX/35MW Fan清掃・HDD交換・リカバリー･ヒンジ割れ補修
東芝のノートパソコン、Fanエラー表示が出るとのご相談です。他にも遅いのと、ヒンジ部のぐらつきがあるのもわかりました。
東芝のWindows8.1機ですが、このタイプはヒンジの不具合が多発しています。
ヒンジ部筐体破断
分解をしてみたところ、本体の右側のヒンジ部分筐体が完全に破断していることが判明しました。
過去にも同型の筐体でこの部分が割れたのを修理したことがあります。完全に強度不足ですね。
補修は見た目より強度を重視して、あえて削ったりしていません。
Fan回らず・洗浄+グリスアップで解消
当初の不具合相談は「Fanのエラー表示」です。裏蓋を開けてから電源を入れ、メモリーテストをしてみますがFanは全く回りません。
ホコリが詰まっていますしどうやら回転軸も固くなっていて、そのせいでFanが回らないようです。分解清掃をしてみます。
Fanのカバーを取り外してみるとフィンがホコリ詰まりを起こしていました。Fanの羽根を軸受けから抜いて、軸受け部分と羽根全体を洗浄します。
その後、回転軸にグリスを塗り直して組み立てます。電源を入れたところ、Fanも回転してエラーは出なくなりました。
動作が遅いのはHDDエラーとマルウエア
3つめの不具合は動作が遅いこと。
パソコンで動作が遅い場合、2大原因はHDD故障かウイルス・マルウエアです。
今回は残念ながら両方でした。
HDDには「代替処理セクター」が発生していて、ウイルスチェックでは10個ほどのウイルス･マルウエアが発見されました。
HDD交換・リフレッシュパック
データは不要ですので、HDD交換の上リフレッシュパックでリカバリーをいたします。
元HDD 1Tを価格の安い500GのHDDに交換します。
Windowsのアップデートや、ドライバー調整・不要ソフト削除・その他の調整をおこないます。
その後確認で完了です。
なかなか盛りだくさんな作業メニューとなりましたが、無事にご返却となりました。