東芝 DT01ABA300 データ復旧

外付けHDD 倒してからデータが見られない

USB接続の外付け3TのHDDを使用中に倒してしまい、その後に内部のデータが見られなくなってしまった。
分解の上で、HDDを直接デスクトップパソコンに接続してみましたがやはりデータにアクセスできません。

ということで、お預かりしたのはHDD単体です。データの復旧ができるかどうかの診断から始めます。

HDD注意状態

作業用パソコンに繋いで、3T HDDを検査してみると注意状態でした。

代替処理保留中のセクターが24でそれほどひどくはありませんね。
HDDのハードコピー機でコピーを取ってみましたが、最初の数%で止まってしまい先に進んでいきません。
数値以上に重傷のようです。物理的な衝撃を与えた場合、ディスクのエラー以外にも読み取りヘッドの障害などが出る場合があります。

リバースコピー

別のハードコピー機を使用してHDDの後方からのリバースコピーを試します。

進んではいきますがHDDの状態が悪いため進みが遅い。
3Tと容量が大きいのもあり30時間ほどかけて、98%ほどまでがコピーできました。
そこで止まりましたが、先頭は先におこなった数%のコピーでデータがあるはずなので終了とします。

HDDの全体スキャン

コピーができたHDDを作業用パソコンに繋ぎますが、「フォーマットが必要です」となってデータは見ることができません。
そのため、HDDの全体スキャンをかけてデータの復旧を進めていきます。
3Tと大容量なので半日ほどかけてスキャンは終了しました。
3TのHDDではありますが、使用時間はそれほど長くなく使用量も多くはなかったようで、HDDの全体スキャン時の進行状況でも最初の方にしかデータはありませんでした。
その結果、60G程度のデータが回復できました。
データ量は少ないもののそこにしかないデータが重要とのことでした。

USBメモリーにデータ格納・納品

今回は当店で64GのUSBメモリーをご購入いただき、そこにデータをお入れしました。

内容を確認いただき、まず最初に救出データの再コピーを取っていただくようにお願いして納品させていただきました。
データの保護にはデータをコピーして2重化するしかありません。
定期的なコピー保存をお願いします。

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