SONY VAIO SVP132A1CN PCI-e AHCI SSD の交換・Windows10インストール
Windowsが起動しないと言うことでお預かりしました。
2014年発売のWindows8搭載機ですが、少々くせ者の仕様です。
NVMeのSSDの仮取り付けをしてWindows10をインストールしようとしましたが、SSDが認識しませんでした。
分解して診断
分解していきますが、裏返してもネジが見当たりません。
すべてのネジが隠しネジとなっています。
SSDはM.2でPCI-eタイプですが、NVMeではありませんでした。
NVMeのSSDでは認識しない
外したSSDはSAMSUNGの「MZHPU256HCGL-00000」ですが仕様上ではPCI-eとしか書かれていません。
SONYの仕様表はこちらです。
PCI-eの20Gb/sとなっているので普通に考えればNVMeのはずです。
しかし、パソコンにNVMeのSSDを取り付けても認識してくれません。
PCI-e AHCI SSDのためSATA SSDを使用
改めて調べてみると「MZHPU256HCGL-00000」はPCI-eのSSDではあってもNVMeではなく、AHCIのSSDでした。
M.2コネクターは一般的にはSATAとNVMeの2種類と思われがちですが、本来はSATAとPCI-eでのデータ転送に分かれています。
さらにPCI-eはデータプロトコル形式がAHCIとNVMeの2つに分かれます。
AHCIはSATAで使用されるデータ転送方式ですが、PCI-eレーンでも使用が可能です。
M.2でNVMeとSATAのSSDがどちらでも使えるスロットはPCI-eでも、プロトコルでAHCIとNVMeの両方に対応している物となります。
「MZHPU256HCGL-00000」は見た目の形状はNVMeと同じでもSATA(AHCI)のSSDだったのです。
SATAの変換アダプターを使うと認識してSirial ATAとなっていました。
PCI-e形状(M-Key)ででAHCIのSSDはあまり存在しません。
そのままスピードテストをおこなうと半故障状態でした。
SATA SSDに交換・Windows10インストール
SVP132A1CNは実はSATAのM.2 SSDのみに対応しているパソコンで、NVMeには対応しておりません。
PCI-e(20Gb/s)と書かれているのに、SATA仕様なのです。
そのため交換するSSDは、M.2のSATA SSDを使用します。
SATAのSSDはきちんと認識してくれました。
元のOSはWindows8ですが2023年にサポートが終了しますので、Windows10をクリーンインストールの上リフレッシュパックをおこないます。
SONYの場合、ドライバーの入手が難しいですがなんとか終了しました。
起動等確認も終わりご返却となりました。
今回はSONYの謎仕様に手こずりました。
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