内部飲料濡れで腐食・マザーボード補修

電源LEDランプは点くがそれ以外反応のないノートパソコンです。

Core i7とビデオチップ搭載の高性能ゲーミングパソコンですね。
LEDランプだけが点灯して起動しない場合、放電リセットで復帰できる場合もありますがどうでしょうか？

電源ボタンのランプだけが点いています。

分解すると飲料跡あり

パソコンの裏側です。

ゲーミングパソコンなためか、裏側は網目状で吸気しやすくできています。
一般的なノートパソコンは吸気口があまりないので熱がこもりやすいですが、この形状は好感が持てます。
ネジを取って内部を確認します。

開けて気づきましたが液体の浸入した形跡がありました。

FANのところとCPUの近くに飲料跡が見受けられます。
どうやら、裏側から液体が入ったみたいですね。
放熱のための編目形状が仇となったようですが、中にまで入ったかどうかはなかなか判断しにくいと思います。

メモリー・SSD・バッテリーなどの問題ではなく、飲料濡れによる基板故障の可能性が高くなりました。
ハンダ補修による修理へと進めます。

マザーボードに錆・補修

マザーボードを取り外しての診断で、やはり基板故障の診断が出ました。

写真のようにいくつものパーツが錆びて交換・補修が必要な状態です。
洗浄やハンダ補修で修正することで正常復帰ができました。

水濡れは時間をおいてからの故障につながる

受付時はに問診票の記入をしたいただいておりますが、問診票では「水濡れなし」の申告でした。
申込者本人は水濡れがあったことを全く知らなかったようです。
ご家族が使っているときに水濡れを起こしたが通常通りに使えたため、そのままになっていたようですね。

パソコンの水分濡れの診断は濡れてから時間をおかないのが原則です。
濡れたときにすぐに洗浄処置をしていれば錆の発生も抑えられたのではないかと思います。
不安なときは水没診断だけでも受けていただくのがいいでしょう。

パソコンの水濡れには注意が必要です。