iMac G3 「スロットローディング」 フォルダーマークで起動しない

iMac G3 「スロットローディング」 HDD故障・交換(光学ドライブ故障)

iMac G3 「スロットローディング」 フォルダーマークが出て起動しません。

電源を入れると、いきなり内部からカチカチと音が響きます。
最近のHDDでは耳にする事は滅多にありませんが、古いHDDで耳にする場合はHDD故障ですね。
しばらく前から音がしていたので、念のためバックアップだけはしていたそうです。
でもとうとう起動出来なくなりました。
古いソフトを使うので、出来ればOS 9.2の環境で修理したい。

分解・HDD取り出し

かれこれ20年前のモデルです。
今でも現役で動いているのは凄いですね。
ただ、修理でも滅多に見ない機種です。
HDDの取り出しまでは、さほど難しくはありません。
上部ではなく底面からはずしますので、逆さにします。
後部のカバーははずしてあります。

ネジを4個取ります。
そのまま、白い底面カバーを写真の右側から引き上げます。
前面のスピーカー部分に爪がひっかかっていますので、割らないようにはずします。
ここが一番難しいかも。

金属の網状のカバーが見えます。
写真を撮り忘れましたが、赤丸部分のネジ6個をはずせば問題なくはずせます。

HDDは四角の枠の所です。
ネジ4個でとめられています。
IDEタイプのHDDが使われています。

HDD検査 故障で異常表示・交換

HDDはSeagateの6.8Gのモデルです。

年代を感じますね。
検査ツールでは異常状態。

新品のHDDを取寄せますが、IDEタイプの160Gモデルです。
元のHDDよりかなり大容量ですが、問題なく使えます。

光学ドライブ故障でOSインストール不可

HDDを交換してからOSのインストールとなりますが、まさかの光学ドライブ不良が判明しました。
スロットインタイプなのですがきちんと吸い込まれてくれません。
ぎりぎりで戻ってきてしまいます。
さて、困りましたね。
この頃のMacにはUSB1.1の端子は付いていますがBIOSレベルで認識はしてくれません。
特に起動ドライブとしては使えないのでOSインストールが出来ません。
FireWireのドライブなら使用できるのですが、この機種は下位モデルでFireWire端子はありません。
と、詰んだ感じです。

OS9.2クローン

困っていたところで思い出したのが、前回Mac G4のOSインストールで仮作成したもの。
HDDがそのままの状態で残っているので、これを流用することが出来るはず。
Mac OSはMac専用のため基本的に共通で使用できます。

新品のHDDにクローンコピーします。
幸い、領域は128Gで160GのHDDでも大丈夫です。
組み戻して電源を入れてみます。

OS 9.2起動

正常にOS 9.2が起動しました。
ここまで来ればUSBの光学ドライブもドライバーが読み込まれて認識します。
ソフトのインストールも外付けドライブで対応出来ます。
問題も解決できました。
オーナー様には、光学ドライブ故障のため外付けドライブを使用してもらうようお願いしてご返却です。

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