DELL Vostro 5590 ヒンジ割れでベゼル浮き
液晶側の左ヒンジ割れでベゼルが浮き上がってしまっています。
ずいぶん重傷でかなり上の方まで隙間ができています。
こういった場合、そのまま使い続けると液晶が割れたり液晶ケーブルが断線したりしますので、早めに修理した方がいいかと思います。
分解・診断
前から見た写真です。
この写真ではあまりわかりませんが、前側のベゼルも浮いています。
液晶パネルは閉じずに分解作業をおこないます。
裏側のネジを全部取って、裏蓋を取り外します。
バッテリーコネクターを外してからSSDを取り外し、検査します。
DELLのパソコンでは小型のM.2 SSDがよく使われています。
検査は正常でした。
本体側ヒンジネジとコネクターを外して、上半身を分離します。
液晶側ヒンジネジ、左右とも破損
ベゼルを外して確認すると、左側だけではなく右側のネジ受けも割れているのがわかりました。
左側は3個のネジ受けが全部破損しています。
右側は一個だけが割れていました。
左が先に割れたのをそのままでしばらく使用したために、右側も割れたようです。
両側の固定補修をおこないます。
両側固定補修・ヒンジネジ緩め
ヒンジのネジ受けを成形補修剤で固定します。
左側は3個を取り付け右側は1個を固定します。
きれいに固定できました。
再発防止のため、ヒンジ蝶番のネジを少し緩めておきます。
開閉時のテンションを減らして動きやすくしておきます。
緩めすぎると開けたときに止まらなくなるため、加減が必要です。
組み立て・確認
問題ないのを確認しつつベゼルから組み戻します。
内部清掃もして、完全に組み立てます。
開閉確認と、起動とその他の機能を確認します。
ご返却時に、パソコンの画面中央部を持って開閉していただくようお願いしました。
端を元とゆがみやすく割れに繋がります。
また、ヒンジ蝶番を緩めてあるため、閉じるときに最後まで丁寧に閉めていただくようにお願いしました。
ヒンジ部にぐらつきを感じた時は早めの対応が必要です。
今回も早めにご相談いただければ、右側の破損はなかったと思います。
液晶パネルが割れたり、ディスプレイケーブルが破損することもあります。
ご注意ください。
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