東芝 AZ35/VB PAZ35VB-SNA 液晶割れ

東芝 AZ35/VB PAZ35VB-SNA 液晶交換&Windows10アップデート

2年ほど前に液晶パネルを割ってしまい、そのまま使用していなかったパソコンだそうです。
最近になって使用したい理由ができたため、修理したいとのことで持ち込まれました。

症状

・液晶が割れておりまともに使用できない
・パソコンそのものを使用していなかったためWindows10のバージョンが古い
・バッテリーが使用できない

下二つは使用していなかったことによるものですが、まずは液晶が綺麗に映らなければなんともなりません。
店頭での外部出力は可。液晶さえ交換すれば画面については問題なさそうです。

分解:HDD取り外し

全体的な診断を行います。

バッテリーがネジで留められているので外し、バッテリーを上に引き抜きます。

メモリーにアクセスできる蓋のネジを緩め、蓋を取ります。

あとは見えるネジを全て取ってから、ツメを割らないようにパネルを外します。

HDDが見えました。
使用時間は少なく、異常やウイルスも見つかりませんでした。

分解:液晶

目隠しを取り、ネジを外します。
するとベゼルが外せるようになります。

ベゼルを取り外し、四個のネジを外します。

ケーブルを破損しないようにゆっくり前に倒し、コネクタを外します。
サイズは違いますが検証用液晶を繋ぐと映ったので、この段階でメモリーのチェックテストを行います。
問題なく完走したため、液晶とバッテリー以外に機械的な故障はないようです。

バッテリー

バッテリーは完全に放電されてから長期間が経過したため、翌日まで充電を試してもランプが点滅たままで充電ができない状態でした。
バッテリーを空のまま長期間放置すると充電できなくなることがあります。
お客様に確認したところコンセントが使用できる場所でしか使わないとのことですので、バッテリーは外したままにしておくことを提案しました。

使用できなくなったバッテリーを差したままにしておくと、そこで電源供給が止まったり帯電してしまったりして電源が入らなくなることがあります。
今回はバッテリーを戻さず、ネジのみ留めてお返しすることになりました。

Windows10のバージョンが古い

2年半ほど使用していなかったため、Windows10のバージョンが1607という2016年7月のバージョンでした。
このバージョンのサポートはすでに切れているため、この状態でインターネットに接続するとセキュリティーの問題が残ります。

インターネットに接続した状態なら自動でアップデートが行われるはずですが、バージョンが古かったりアップデートの量が多かったりすると失敗することが多いため、当店でアップデートすることを提案。
液晶交換と共にご依頼いただきました。

液晶交換

発注後届いた液晶を仮組みし、数時間画面をつけておいて異常が起きないかどうかをみます。
問題ないことが確認できたのでベゼルなどを組み上げます。

Windows Update・ドライバーアップデート

当店で作成したv1903(2019年11月時点で最新バージョン)のUSBメモリーでアップデートを行います。

問題なくアップデートできました。

その後インターネットに接続し、残りのWindows Update、Microsoft Updateとアップデートナビからのドライバーやソフトウェアのアップデートを行います。

清掃・返却

内外部の清掃を行って完全に組み上げ、各種機能の確認を行います。
異常がないことを確認の上、返却いたしました。

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