飲料によるキーボード不良

富士通 SH90/W FMVS90WBのキーボードが一部きかないため、キーボード交換のご希望がありました。
この機種は以前に記事を書いたSH90/Mと似た機種ですが、少し違う後継機に当たります。

富士通のSHシリーズはキーボード自体が、筐体の上部パネルに張り付いていて、交換には完全に分解する必要があります。

内部に飲料痕

分解をしていきます。
バッテリーのカバーとバッテリーを最初に外します。DVDドライブも簡単に外せます。
メモリーカバーを取ったら、見えているねじを全部取ります。

裏蓋を取ってみると、キーボード部とDVDドライブ側に茶色いシミが見つかりました。

飲料が侵入した跡ですね。
飲料による水没の場合は、メイン基板に影響がないかどうかの確認が必要となります。
基板を取り外して確認したところ、幸いにも基板にまでは侵入していませんでした。
構造的にキーボードが密閉されているのが良かったようです。

キーボードの加工

新品のキーボードを準備します。

最初にケーブルを繋ぎ、正常に入力できることは確認してあります。
しかし、問題が一つあります。SHシリーズは年代により形状が少しずつ違っています。
キー配列などは問題ありませんが、周りのアルミプレートの形が違います。形状を合わせるためにカット加工を施しますので少々手間がかかります。

不良キーボードの取り外し

基板を取り外した後、プラスチックのガイドカバーとDVD部分の金属カバーを外します。

これでキーボードをはがす準備ができました。テープで貼り付けられているので、文字通りはがすことになります。
はがしたキーボードは変形してしまい元には戻せません。

取り外したところです。

組み付け・入力の確認

逆手順で組み戻しますが、キーボードを両面テープで貼り付けるのが面倒で手間取ります。
基板も取り付けて各種ケーブル類を取り付け、その後で液晶パネル側を組み付けます。

元キーボードとは一部の色が違いますが、キーボードは新品になり使用上の問題はありません。
起動をさせてキーボードの入力チェックをします。

正常なので、そのほかの機能チェックをしてご返却いたしました。