Mac利用のHDD データ復旧
Macで使用している3Tの外付けHDDを落としてしまい、その後からデータにアクセスできなくなった。
そこにしかないデータが必要なため、データ救出をしたいとのご依頼です。
Mac専用のHFS+でフォーマットされています。
Macでマウントできない
当店のMacに繋いでみましたが、ドライブアイコンは表示されません。
ディスクユーティリティでもマウントできないと表示されます。
ということで、分解してHDDを取り出します。
HDD 注意表示
プラスチックのケースは填め込まれているだけで、割と簡単に外せます。
USB変換基板が取り付けられていますので、取り外して作業用パソコンで検査します。
使用時間は360時間ですが代替処理保留中セクターが発生しています。
代替処理保留中セクターも数値上はたいした数ではありませんが、通常のデュプリケーターでコピーを取ろうとしても200M程で止まってしまい進みません。
落下による障害で数値以上に状態が悪いようです。
特殊機に切り替えてリバースコピーを試してところ、なんとか進みました。
3Tの容量のため全域のコピーには40時間かかり、エラーもそれなりに出ていました。
コピー済みのHDDをMacに繋いでもやはりマウントできませんので、データ復旧作業に入ります。
550Gのデータを救出
コピー済みHDDを作業用パソコンに繋ぎ復旧作業を行います。
やはり時間はかかりましたが、550G程のデータ回収ができました。
ほとんどのデータの取り出しが出来ているのをオーナー様に確認していただきました。
復旧済みデータはオーナー様にご持参いただいた、外付けUSBタイプのSSDにコピーします。
今回のような落下による衝撃にはSSDの方が強いのでSSDにされました。
SSDはHDDより衝撃には強いですが、故障時のデータ復旧は難易度が数段高くなります。
HDDであるかSSDなのかにかかわらず、一カ所にしか保存していないデータはその機械が壊れたら消失します。
必ず複製コピーをして2重化しておきましょう。
余談・データコピー時にSSDが認識しなくなる
お預かりしたSSDはUSBタイプでスティック状の物で、容量1Tでした。
データは550Gあるため何度かに分けてコピーしましたが、途中200G程の連続書き込みをしているとSSD自体の認識が出来なくなりました。
スティック状でプラスチックボディのため、放熱が悪くて熱くなり認識不良を起こしていました。
SSDは意外なほど発熱しますし、熱の影響で速度低下や認識不良を起こします。
パソコン内部でもヒートシンクなどで放熱に気をつけるべきです。
大容量データの連続書き込みでは、特に熱が発生しますので配慮が必要です。
パソコンドック24本部サイトでもブログを公開中
こちらもご覧ください。