用語解説 CD・DVD・BD(書き込み可能ディスク)その1

「CD・DVD・BDの書き込み用ディスク-その1」

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CD-R・DVD-Rの色素

データを記録する層は有機色素である。
使用される色素は「シアニン」「フタロシアニン」「アゾ」「オキソライフ」の4種類がある。
シアニンは濃いめの黄緑色、フタロシアニンは薄い黄緑色、アゾは青い色をしている。
最初に開発された色素はシアニン。
フタロシアニンの方が耐久性が高く、主流である。
アゾは三菱化学が開発、製造も三菱化学。
耐久性は高い。
最後発が「オキソライフ」

CD-R・CD-RW

CD-R( compact disc – recordable)
1回のみデータの記録が出来るディスク。
ファイナライズ(ディスクを閉じる処理)をするまでは、容量一杯まで追記ができる。
CD-Rには「データ用」と「音楽用」の2種類がある。
音楽用には「私的録音録画補償金」がかけられていて、音楽用レコーダーで使用できるよう専用データがあらかじめ記録されている。
それ以外の差はないため、どちらもパソコンでは使用できる。
また、データ用を使いパソコンで作成した「音楽CD」はCDプレイヤー・レコーダーでも再生できる。

CD-RW(Compact Disc-ReWritable)
書いたデータを消去して、繰り返し書き込みが出来るディスク。
書き換えは「高速消去」後であれば、データを上書きで記録できる(オーバーライト)
CD-Rより反射率が低いため、初期のCDプレイヤーでは再生できない。
また、再生安定性はCD-Rより落ちる。

DVD-R・DVD-RW

便宜上DVD-Rと書いたが、規格としてはDVD-R・DVD+R・DVD-RAM・DVD-RW・DVD+RWに分けられる。
全てのディスクに対応しているドライブを「スーパーマルチドライブ」と呼ぶ。
「DVD-R・-RW」「DVD+R・+RW」「DVD-RAM」の3種類には本来互換性がない。
それぞれ別のグループが規格を作り、主導権を争ったが最終的には「DVD-R・-RW」がメインとなった。
CD-Rには使われないオキソライフ色素を使ったものがある。

DVD-R DVD+R (Digital Versatile Disc recordable)

1回のみデータの記録が出来るディスク。
ファイナライズ(ディスクを閉じる処理)をするまでは、容量一杯まで追記ができる。
DVD-R +Rにも「データ用」と「録画用」の2種類がある。
やはり「私的録音録画補償金」がかかっているかどうかの違いであり、DVDレコーダーで録画に使用できるのは「録画用」のみである。
パソコンではどちらでも使用できるし、作成したDVDビデオディスクはレコーダーでも再生できる。
DVD-R +Rには片面1層 片面2層 両面1層 両面2層の規格がある。
2層規格はDVD-R DL(Dual Layer) DVD+R DL(Double Layer)と呼ぶ。

DVD-RAM

RAMはランダムアクセスメモリーのこと。
書き換え可能ディスクである。
書き換え回数は10万回可能。
パナソニックが開発メーカーのため、パナソニックのDVDレコーダーで採用されていた。

DVD-RW DVD+RW (Digital Versatile Disc ReWritable)

書き換え可能なDVDディスク。
書き込み速度はRより遅く最大で6~8倍速である。
2層ディスクは発売されてなく、1層のみ。
書き換えは1000回程度。

「CD・DVD・BDの書き込み用ディスク-その2」に続く

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