東芝 T55/VGS PT55VGS-BJA3 ドライバー不具合で操作できない
1週間ほど前からログインした後、画面が点滅(デスクトップの壁紙→真っ黒)を繰り返して操作ができなくなりました。
セーフモードでは起動できて操作もできますので、ソフトに起因する不具合と思われます。
セーフモードでの検証をおこないます。
分解・診断
2本のねじを外してバッテリーを取ります。
メモリーの蓋を取ってから、裏側のねじを全部取ります。
裏蓋を外すとHDDが取り外せます。
この時点でHDDとメモリーのテストはおこなっておきます。
機械的な故障は無いことが確認できました。
信頼性モニターの確認
セーフモードでは操作ができますので、「信頼性モニター」を起動させます。
コントロールパネルのセキュリティとメンテナンス内にある、「信頼性履歴の表示」から起動します。
問題が起き始めた日を見ると、15:42に「グラフィックドライバー」のインストール履歴がありました。
そしてexplorer.exeが停止しだしたのが、15:55です。
やはりドライバーの更新に原因がありそうです。
Windowsの復元
ドライバーの更新が原因のようなので、Windowsの復元で問題の起こる前の時点に戻すことにしました。
Windowsの復元で復元ポイントを出してみたら、「Winzip Driver Updater」の名前が3つ並んでいます。
Winzip Driver Updaterによる最初の復元ポイント作成が15:36となっていて、時間的にこれが原因と考えられます。
その直前の時点に「復元」をおこなうことにしました。
原因はWinzip Driver Updater
復元をおこなったところ正常起動して操作もできるようになりました。
Winzip Driver Updaterによるドライバー更新による不具合が確定です。
操作ができるようになったので、「Winzip Driver Updater」は削除して再度の不具合を防止しておきます。
この後、機能確認をして納品となりました。
自動メンテナンスソフトは危険が伴う
Windowsのメンテナンスをおこなうソフトがいろいろあります。
今回の「Winzip Driver Updater」のようにドライバーを自動で「最新版」にアップデートするソフトもメンテナンスソフトです。
でも、ドライバーは必ずしも最新版がいいわけではありませんし、「自動アップデート」で合わないものがインストールされると不具合を起こしてしまいます。
他にも「Avast Cleanup Premium」のように不要ファイルを自動で削除するようなソフトでも起動不能になることがあります。
参考→「要注意 Avast Cleanup Premium」
ドライバーアップデートや不要ファイル削除は本来、自分でわかっていておこなうものです。
また、Windows10の場合は重要なドライバーアップデートがあれば自動でインストールがされる機能があります。
他に「PC高速化ソフト」なども含めて、「自動」でメンテナンスをするソフトは機能をしっかり理解して使用しないといけません。
ソフトの推奨を鵜呑みにしないでください。
自動メンテナンスソフトの使用はお勧めしておりません。