削除済みデータの復旧
間違えて必要なデータを削除して、ゴミ箱も空にしてしまった。
パーティーションやSDカードをフォーマットしてしまった。
パソコンや外付けHDDは正常に使えるけれど、データを消してしまった場合のデータ復旧について説明します。
削除データを復旧する
パソコンのデータは、OSに認識させるためのインデックスで管理されています。
HDD・SSD・SDカードからデータを削除した場合は、まず、データ本体ではなくインデックス(目次部分)からデータ名が削除されます。
これによりデータは消されたように見えますが、本体のデータは残っています。
そのため、データ領域のスキャンをおこなえばデータの復活が出来る可能性は高い。
しかし、削除済みの領域はOSからはデータがないものとして扱われるので、OSはデータを書き込んでいきます。
上書きされた部分のデータ復旧は不可能です。
フォーマットしてしまった場合
フォーマットには、「クイックフォーマット」と「完全フォーマット」の2種類があります。
「完全フォーマット」は領域全体に0データを書き込み、完全消去をおこないます。
完全消去されたメディアからのデータ復旧は出来ません。
「クイックフォーマット」の場合は、領域のインデックスのみの消去のためデータ自体は残っています。
領域のスキャンによりデータ読み出しが出来る可能性は高い。
パソコンやSDカードに電源を入れない
パソコンは電源を入れると、OSに必要なデータをHDDに書き込みをします。
データを書くと言うことは、その分データは消えていく事になります。
また、SSDはデータを消した部分にデータを書き込むために、その部分をあらかじめ消去しておく必要があります。
Windows7以降のOSには「TRIM」と呼ばれる機能があり、自動で削除データの区域を完全消去していきます。
このようにして削除された区域のデータは復旧不能です。
削除データを復旧させるには、パソコンに電源を入れないこと。
USBメモリーやSDカードは機器から外し、使用しないことが重要です。
そのままの状態で、いじらずにお持ちください。
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