VAIOのパソコンなのにVAIO社製品扱いではないパソコンがある模様
なんかなぞなぞみたいなタイトルですが、VAIOロゴのパソコンなのにVAIO社のサポートが受けられないものが存在するという事実があります。
今回遭遇したパソコンはVAIO VJZ131A11Nという13インチのノートパソコンです。
写真でもわかるほどトラックパッドが押し上げられています。
原因はバッテリー膨張で交換の必要がありますが、いくら調べてもバッテリーの流通がありません。
調べてみるとメーカでの交換は可能なようでしたが、非常におかしな話の流れとなりました。
バッテリー有償交換サービス
VAIO社の「バッテリーパック交換サービス」というサポートページがあります。
このサービス自体は非常にありがたいサービスで、価格もリーズナブルだと思います。
今回のパソコンはバッテリーが大きく膨らんでいて交換が必要でした。
交換用のバッテリーが入手できないため、最終的にはお客様よりVAIOの「バッテリーパック交換サービス」を申し込んで頂くつもりで確認の問い合わせをしました。
有償バッテリー交換サービス対象機種ではある
VAIOのサイトの「バッテリーパック交換サービス」のページで調べると、当機種自体は「VAIO S13(VJS131)」で有償交換の対象機種でした。
しかし、サポート窓口に電話してわかったのは、シリアル番号から機種は確認できるのにVAIO社でのサポート受付はできない個体であると言うことでした。
リバリューという会社が関わっている
VAIOのサポートで最初にパソコンのシリアル番号を求められました。
パソコンの裏側に、VAIOの正規パソコン用のシールにシリアル番号がありました。
「MADE IN AZUMINO JAPAN」の表示もあるので安曇野の工場で製造された物のはずです。
シリアル番号を伝えて確認してもらったところ、シリアル番号から「VJZ131A11N」のパソコンであることは確認が出来ました。
しかし、該当シリアル番号のパソコンはVAIOのサポート対象ではないと言われました。
VAIOの正規シールがあってシリアル番号も確認できるのにVAIO社の物ではないと言っているわけで、とてもまともな話ではありません。
さらに話を聞くと「リバリュー」という社名と電話番号を伝えられて、そちらに問い合わせるように言われました。
リバリューとはどういった会社かを尋ねると、VAIO社からパーツなどを購入している会社であるとのこと。
それ以上はわからないというかなり不明朗な回答でした。
一般的に言って、たとえどこかの会社を経由して製造や販売をしていたとしても、VAIOのロゴと社名入りで流通させていれば「製造物責任」はVAIOにあります。
それを自社では対応できないとは、いったい何を言っているのでしょうか。
OEMのような販売形態の場合であれば、販売元のブランド名をつけて販売するため販売元がサポートをおこないます。
製造元のブランドを表示することはありません。
今回のようにVAIOの名前で流通している以上はサポートしないでは話が通らないと思います。
リバリューとソニーマーケティングの対応
教えられた「リバリュー」に電話をしてみると外国人らしい女性が電話を取り、「ここはマッサージの店です」と言いました。
パソコンの事で尋ねたいと話すと「担当者がいないからわからない」と言われて、電話が切れました。
パソコンの裏側にはもう一枚シールが貼られていて、そちらには「ソニーマーケティングVAIO法人向け修理相談窓口」の電話番号があります。
こちらにも電話で問い合わせしました。
こちらでもシリアル番号を伝えると機種の確認は取れましたが、やはりサポート対象外のパソコンだと言います。
「ソニーマーケティングVAIO法人向け修理相談窓口」のシールがあるのにサポートできないなんてひどいですね。
サポート対象外なのに「ソニーマーケティングVAIO法人向け修理相談窓口」のシールがなぜ貼ってあるのかを尋ねましたが、わからないとの回答です。
偽造シールには見えないのに不思議な話です。
VAIOのパソコンはお勧めできない
VAIOのパソコン自体は特に悪くはないと思います。
ある部分見た目重視で、無理に薄く作っているのが気になるくらいでしょうか。
でも、「ソニーマーケティングVAIO法人向け修理相談窓口」やVAIO社の言うように、シリアル番号は登録があってもサポート外のパソコンが流通しているようでは信頼性がありません。
そもそも「製造物責任法」や「PCリサイクル法」の対応はどうなるのでしょう。
何かの事故があったときもVAIOの対応品ではないと言い逃れるのでしょうか。
今後、当店でVAIOのパソコンをお勧めすることはないと思います。