BitLocker
Windowsのドライブ暗号化機能です。
Windows Vista以降で使用できるデータ保護のための機能です。
Windowsのエディションによるので、全てのパソコンで使えるわけではありません。
BitLocker暗号化は通常自分で有効化するのですが、Surfece pro3(pro4)は自動で有効化される場合があります。
それは、Microsoftアカウントを使ってログインする場合です。
購入時に初期設定でユーザー名などを登録します。
この時、「Microsoftアカウントを使ってログイン」が標準となっていて、メールアドレスやパスワードによりMicrosoftアカウントを設定します。
この時点でBitLocker暗号化が有効になります。
これを避けるには、「ローカルアカウント」でのログインを設定します。
「Microsoftアカウントを使ってログイン」を設定してしまった場合は、後でBitLocker暗号化の解除が必要です。
BitLocker暗号化は盗難時のセキュリティ確保で有効ですが、個人使用の場合は必要性を感じません。
BitLockerでドライブにロックがかかり、ログイン出来なくなる危険性があるためです。
BitLocker暗号化がかかっている場合、一定回数のパスワード入力間違いやWindowsの不具合などでロックがかかったりします。
この場合「BitLocker 回復キー」を求められ、入力しないとロックアウトの解除が出来ません。
「BitLocker 回復キー」を保存している場合は問題がないのですが、不明の場合は環境やデータはあきらめることとなります。
もし、BitLocker 暗号化が有効であるならBitLocker 回復キーを必ず保存しましょう。
回復キーは48桁なので、写真に撮るかファイルに保存するのがいいでしょう。
Microsoftアカウントが設定されているならば、Microsoftアカウントにログインすると回復キーが保存されているはずです。
そちらで回復キーを確認しましょう。
しかし、回復キーが確認できてもデータ回復が出来ない場合があります。
SSDの故障時です。
前に書いた「外部起動ディスクでクローン」や、SSDを取り出してハードウエアでクローンを取ろうとしても、50%ほどで止まってしまう場合があります。
この場合、暗号化がされていなければデータ復旧で50%までのデータは取り出せる可能性があります。
しかし、BitLockerで暗号化されている場合はパーティーションが認識されない限り解除が出来ません。
データは取り出すことが出来ません。
個人ユーザーの方は、BitLockerを解除することをお勧めします。