Surface Pro3 バッテリー膨張とFAN異音
液晶パネルが浮いているSurface Pro3をお預かりしました。
液晶が浮いているのは、内蔵バッテリーの膨張が原因でしょう。
バッテリーを交換するには液晶パネルを取り外さないといけません。
パネルを暖めて両面テープをはがす
Surfaceシリーズは強力な両面テープで閉じられているので、開けるのが大変です。
まず暖めから。
バッテリー膨張している場合は暖めることにより、膨張が進みます。
こちらの写真は暖め前ですが、ここから隙間が大きくなりガラスパネルがゆがみます。
そのため、バッテリーが膨張している場合、かなりの確率でガラスパネルが割れてしまいます。今回は取り外し時に、液晶パネルが割れました。
バッテリーとセットでの交換となりました。
オーナー様にはその辺も先にご了解をいただいております。
バッテリー取り外し後、FAN異常発覚
パネルを外し、バッテリーも取り外し。膨張したバッテリーはこちら。
バッテリーを取り外した後、液晶パネルを仮で取り付けてメモリーのテストをしてみました。
すると、FANから「カラカラ」と音がします。メモリーテスト中も温度異常で電源が落ちてしまいました。
調べてみると、きちんと回転していない様子です。受付時にはその他の異常は伺っていませんでしたが、改めて確認すると以前から時々音がしていたし、突然電源が落ちることもあったようです。
FANも交換が必要ですね。
FAN交換にはマザーボード取り外しが必要
FANの取り外しはなかなかやっかいで、マザーボード基板の完全取り外しが必要です。
FANの取り付けねじは基板の裏側にあります。
マザーを外すために、先にカメラなどがついている黒いプラスチック板を外します。
マザーにはいくつもの小さなケーブルが繋がっているので慎重に外していきます。
マザーボードを外して裏返したところです。FANはCPUのヒートシンクと一体となっています。ねじは6個です。
FAN交換・バッテリー取り付け
FANは店舗に在庫のあった中古品と交換しました。Surface Pro3のFANは入手が難しくなっています。
バッテリーは位置を合わせて貼り付けます。
液晶パネル貼り付け、起動確認
起動確認・バッテリー充電確認・カメラ・wifi等の確認をします。
問題なしのため、液晶パネルを両面テープで張り付けします。
今回は結果的に、バッテリー・FAN・液晶パネルの交換で大がかりになりました。
全部終了して、ご返却いたしました。
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