SONY VAIO SVE151B11N SVE15126SJW HDD故障・交換リカバリー
HDDの調子が悪いのでご自身でHDDを新品に交換し、作成してあったリカバリーメディア(USBメモリー)でリカバリーをしようとしました。
しかし、リカバリーが出来なかったためにリカバリーのご依頼です。
元々搭載されていたHDDと新品のHDDを両方お預かりして、確認をしていきます。
USBメディアにはリカバリーメニューがない
USBメディアで起動をさせてリカバリーをしてみましたが、リカバリーのメニューが出てきません。
やはりリカバリーは出来ないようです。
USBメモリーの内部を確認してみると、リカバリーに必要なデータ自体はあるようです。
いずれにしてもこのUSBリカバリーメディアは使用できないと言うことですね。
リカバリーメディアが使用できない理由
このパソコンの発売時のOSはWindows8でした。
Windows8→Windows8.1→Windows10とアップデートがされています。
オーナー様に確認したところ、リカバリーメディアを作成したのはWindows10になってからでした。
Windows10上でSONYのリカバリーメディア作成ツールを使って作成されています。
正常に作成がされていれば、USB起動で「VAIO Care (レスキューモード)」を立ち上げることが出来るはずです。
Windows8から8.1・10へとアップデートしていくうちに、「回復領域」の回復環境が書き換わってしまいUSBメモリーの起動内容はWindowsの「回復ドライブ」メニューになってしまっています。
Windows10になってからリカバリーメディアを作成したために起きた問題でしょう。
本来、リカバリーメディアはパソコンの購入時に作成をしておくべき物です。
Windows10のパソコンの場合には、大型更新のタイミングで使えないリカバリーメディアが出来ることもありますので特に注意が必要です。
参考記事 NEC PC-GD242TCAA HDD交換・リカバリーができない
クローンコピー済みHDDでのリカバリー
USBメモリーではリカバリーが出来ないので、エラーのある元HDDを利用していきます。
利用と言ってもそのまま使うのではなく、正常なHDDにクローンコピーを取ってから利用します。
Sonyのパソコンには「Assistボタン」が搭載されています。
これがなかなかの優れもので、起動が出来なくなっていたり、Windows10になっていたりしても「VAIO Care (レスキューモード)」に入ることが出来ます。
HDDの先頭部分に「VAIO Care」のパーティーションがあるのが強みですね。
HDDの先頭部分さえ無事なら、DtoDリカバリーが可能です。
「VAIO Care (レスキューモード)」にてリカバリー開始。
Windows8.1で調整
リカバリーした直後はWindows8です。
これをWindows8.1にアップして最新に更新します。
そのままリフレッシュパックで調整を進めます。
Windows10で使用されていましたが、リカバリー後はWindows8.1で利用されます。
Windows8.1はまだ3年弱のサポート期間が残っています。
無理にWindows10にアップデートする必要はありません。
元々Windows10向けに作られてはいないので、Windows8.1の方が安定して利用できます。