SONY SVD13219CJB 充電できない・SSD劣化で交換
電源アダプターを挿しているときにぶつけてから充電できなくなった。
アダプターのプラグがきちんと刺さっていないようです。
タブレットとしても使えるノートパソコンで特殊な形状をしています。
それなりに年数もたっていますが、気に入っているので修理したいとご依頼を受けました。
分解がわかりにくい
タブレットモードが標準で、画面を後ろにスライドして引き上げるとノートPCとして使用できます。
この構造のためか分解は特殊です。
裏返してもネジは見当たりません。
最初に手前にあるスピーカー部分の網状の目隠しを慎重に剥がします。
裏蓋の中央にある目隠しシールの下のネジとあわせて7個のネジを取ります。
次に後部のはめ込みカバーを取ります。
赤枠の部分ですが、固くて外しにくいですが基本的にははめ込まれているだけです。
外れたら、青枠のカバーも外しておきます。
8個のネジがありますので外します。
裏側のネジは全部外せても、これだけではまだ内部の確認ができません。
液晶を立てた状態で後ろを見ると、液晶の根元の左右にネジが1個ずつあるので外すとやっと裏蓋が外せます。
裏蓋からのケーブルに注意
裏蓋を外すときには、キーボード側から引き上げます。
裏蓋の手前からケーブルが繋がっているので、注意が必要です。
予定では電源ジャックの確認をするだけでしたが、分解・診断で別の問題が見つかりました。
キーボード部に飲料痕・SSD劣化
分解にあたりバッテリーを外します。
しかし、ネジをとってもバッテリーが外れません。
バッテリーの裏側が両面テープで貼り付けられているかのようでした。
慎重に剥がしてみると、茶色い染みが大きくついていました。
かなり前に飲料がかかっているようで、バッテリーが張り付いていたようです。
キーボードやバッテリーは問題なく使えているようです。
もう一つの問題がSSDの劣化です。
環境保全のためデュプリケーターでコピーを取ってみたところ、通常の3倍ほど時間がかかりました。
念のため全体の読み出しテストをおこないます。
読み出し自体はできるものの、速度が大きく乱れて低下していて、最終結果は不良SSDに診断となりました。
オーナー様とご相談したところ飲料痕についてはそのまま、SSDは交換して環境そのままで移行することになりました。
手元に在庫があった120GのM.2 SATA SSDに、元環境(128G)をコピーして調整をおこないました。
電源ジャック固定補修
電源ジャックが陥没してアダプターをさせなくなるときは、本体側のジャックをはめ込む部分が割れているものが多いですが、今回はジャック側が破損していました。
黄色い破片がそれです。
ジャック自体はそのまま使えますので、接着固定して修理します。
充電なども問題なくできました。
組み立て・確認
組み立てて確認します。
SSDも新品になり、起動スピードもアップしました。
もうしばらくは元気でいてくれると思います。
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