OSクローン・Default Boot Device Missing

GIGABYTE G5 GD 起動不能でWindows10クリーンインストール

GIGABYTEのゲーミングパソコンで、第11世代Core iとRTX-3050が搭載された新型です。
購入から1ヶ月ですが「Default Boot Device Missing or Boot Failed.Insert Recovery Media and Hit anykey」と表示されて起動ができません。

Windowsが見つからないのでリカバリーメディアでリカバリーをしてください。
こんな内容の警告メッセージですね。
店頭でお話を伺うと、旧パソコンの環境をソフトウェアでクローンコピーした後からだそうです。

機械的故障はなく正常

購入1ヶ月ではありますが、全体のチェックをおこないます。
まず、SSDは正常に認識しております。

それを確認してから分解に入りますが、あまりにも新しいパソコンなので分解によって保証が効かなくなることをご了承の上での作業です。

裏側はかなり通気に気を遣った形状です。
廃熱を重視した作りで好感が持てます。
ネジを取り内部にアクセスします。

大きめのヒートシンクにFANが2個あります。
SSDが2枚とHDDが1台取り付け可能ですが、ドライブはNVMe SSDが1枚です。
取り外してSSDの検査をしますが正常でメモリーなども正常です。

ディスク形式がMBR

SSDを作業用パソコンにつなぎ、確認をするとディスク形式が「MBR」になっていました。
MBRは従来のLegasy BIOSでの形式ですので、最新パソコンのUEFIでは起動ができません。
どうやら、ディスクのクローンが2~3回繰り返されているようで元はWindows7のようです(Windows10にはなっている)

ディスク形式をUEFI用のGPTに変換すれば起動はできるかもしれませんが、最新パソコンの環境への完全適合は難しいと思います。
オーナー様にも本来パソコン自体を変える場合には、OSの新環境にデータやソフトを入れて構築しないといけない事をご説明しました。
そもそもWindowsやソフトウェアのライセンス問題もありますし、当然ドライバーにも問題が出ます。

オーナー様ご了解の上でWindows10を入れ直すことになりました。

Windows10クリーンインストール

SSDの中身は完全に書き換わっていますのでリカバリーはできません。
そのため、Windows10をクリーンインストールすることになりました。

問題なのは修理時点で、GIGABYTのサイトでドライバーのダウンロードができなかったことでした。
(記事を書いている現時点ではWindows11用もダウンロードできます)

いろいろな情報から必要なドライバーを探してインストールしていきます。
通常のリカバリーより大変でした。

苦労しましたが全部の機能が認識されました。

これで安心してお使いいただけます。
最終確認してご返却となりました。

別パソコンには環境はクローンしないこと

ディスク形式がMBRとGPTで起動できない場合でなくても、パソコンが変わるときはWindowsは入れ直すのが原則です。
ライセンスの問題もありますが、それ以上に旧環境の影響でパソコンが不安定になりやすい。
面倒でもソフトは入れ直し、データはコピーして移行しましょう。
確実に安定してくれると思います。

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