NEC PC-NS150EAR-KS NS150/E 液晶・メモリー交換・リカバリー
液晶パネル全面に白い線が入っていて使用に耐えないとお持ち込みです。
割れているのでもなさそうですが、液晶の不良のようです。そして、動きがどうにも遅い。
全体的な診断をしていきましょう。
分解・HDD検査
この機種はキーボード側を外しての内部アクセスですが、最初は裏側のねじを外します。
メモリーの蓋を取って、裏側に見えるネジを全部取ります。
次にキーボードを取り外します。はめ込みの爪を工具で取っていきます。
最近のパソコンはHDDの交換も簡単ではありませんね。
HDDの検査結果は正常です。念のため、コピーを取っておきます。
メモリー大量エラー
液晶パネルに線はありますが見えないこともないので、そのままメモリーのテストをします。すると大量のエラーが検出されました。
メモリーソケットの不良などもあり得るのでメモリー自体を取り外し、別パソコンでチェックしても大量のエラーがでました。
メモリー故障は確定です。これだけのエラーでもWindowsが起動していたのは珍しいくらいですね。
液晶パネル仮交換
液晶パネルを仮の正常品に交換して検証をします。原因を確定させるために必要です。
下部にある2個のねじを取ってから、爪ではまっているプラスチックベゼルを外していきます。
ベゼルは両面テープで貼り付けられているので、慎重に剥がしていきます。
仮液晶にしてみたところ、正常表示になりました。液晶パネルの故障です。
液晶パネル・メモリー取り寄せ交換
規格のあった液晶とメモリーを発注します。
両方入荷後、新品メモリーと液晶パネルのテストを兼ねて仮組み状態にてメモリーのチェックをおこないます。
マルウエア感染・リカバリー
動作が遅いとも伺っていましたが本気で遅い。
調べてみると、「SlimCleaner Plus」「Driver Update」が起動します。検査では他にもいくつもマルウエアが発見されました。
オーナー様と相談の上、リカバリーをすることにしました。
HDDを一旦消去して、リカバリーメディアからリカバリーをします。その後、リフレッシュパック(調整・アップデート)を施して快適にします。
ウイルスなどがある場合は、不安を一掃するためにはリカバリーがおすすめですね。