IO-DATA HDCA-U1.0K HDD重度故障・データ復旧
かれこれ10年ほど前から使っている外付けハードディスク。
パソコンに繋いでも中身を見ることが出来ません。
調子が悪いと思いながら使っていましたが、あるとき完全に使えなくなったそうです。
内容からすると、HDD自体に問題がありそうです。
分解してHDDの取り出し
分解をしていきましょう。
ネジ止めが1ヶ所あるので取ります。
HDDが見えました。
HDDを外すには印部分の緑色のプラスチックを引き抜く必要があります。
これで基板ごとHDDが取れます。
裏返すとHDDがネジ止めされているのが見えますので取ります。
HDDを引き抜くと分離完了です。
HDDは異常状態
HDDを作業用パソコンに繋ぎ検査をすると「異常」の表示です。
使用時間は2285時間とたいしたことはありませんが、リードエラーレートがとんでもないことになっています。
データを保全するため、正常なHDDにクローンコピーを取っていきます。
通常のコピーでは途中で止まるため、後方からのリバースコピーを試します。
リバースならなんとか、エラーをスキップしつつ全体のコピーが完了しました。
コピー済みHDDでも内部は見られないため復旧作業
クローンコピーが完了したHDDを作業用パソコンに繋いでみます。
しかし、残念ながらドライブ名は表示されるものの内部を見ることは出来ませんでした。
Fドライブの表示のみです。
HDD全体のスキャンをおこなって、復旧作業をおこないます。
1T全体のスキャンをおこなうため、時間はかかります。
485Gのデータを復旧
スキャンの結果、480Gのデータが取り出し出来ました。
元HDDの状態が良くないので破損データもあると思われますが、データが戻り一安心です。
機械は早かれ遅かれ、必ず物理的に故障します。
一つの媒体(機械)にしか保存されていないデータは、必ずいつかは使えなくなると言うことになります。
消えては困るデータは、2つ以上の媒体に保存をしてください。
データを守るにはそれ以外に方法はありません。