iMac Late 2012 21.5inch 液晶不良・交換
iMacの上部20%ほどしか映らず使用が出来ないとご相談がありました。
上部以外は真っ黒ですが、縦に何カ所かの白い線が入ります。
試しに外部モニターを接続してみると、拡張出力ですが正常に表示されました。
液晶不良だろうと思われます。
両面テープを剥がして分解
iMacの2102年Lateモデルからは薄型でDVDドライブ非搭載です。
薄型モデルは液晶パネルがネジ止めではなく、ガラスパネルごと筐体にテープ止めされています。
開けようとして割ってしまう方がいるので注意しましょう。
慎重にテープを切り剥がして画面を取り外しました。
2本のケーブルに注意します。
HDDが見えますので、取り出して検査をおこないました。
マルウエア検出
HDDのSMART検査は正常ですが、動作が遅いとお聞きしていますので、ウィルスチェックをおこないます。
作業用のiMacに、コピー済みのHDDを外部接続をして検査します。
するとアドウェアが検出されました。
そこまで悪質なものではなさそうですが、動作には影響すると思われます。
オーナー様に報告しましたが、今回はこちらの処置はご自身でされることとなりました。
仮液晶で検証・液晶パネル発注
表示不良の原因を特定するため、仮の液晶パネルに交換してみました。
仮液晶では正常表示・起動の確認が取れましたので、パネルの発注をします。
2012年から2017年のモデルは液晶は共通ですが、解像度の違うものがあります。
1920×1080のフルHDタイプを発注します。
今回は海外発送で少々時間がかかり入荷しましたが、まさかの不良品で全くうつりません。
海外発送の場合、たまにこういったこともあります。
再発注をして、今度は正常なものが入手できました。
パネルの貼り付けをする前に、HDDを組み戻してOSの起動確認をおこないます。
貼ってしまってから問題が見つかると、取り外しからやり直しになります。
今回の上部のみが映る症状はあまり見たことがなく、割と珍しいですね。