HP 17-by2004TU ヒンジ3ヶ所破損

HP 17-by2004TU ヒンジ本体側左右・液晶側左を補習修理

17インチノートパソコンの、本体側左ヒンジ部が浮いているとお持ち込みです。
よく見ると筐体の一部は割れていました。

ヒンジ部の固定補修で直せるかどうか、お預かりして診断をしていきます。

開閉負荷を減らすため開けたまま分解して内部を確認します。

ゴム足を剥がすとネジがあります。
DVDドライブを抜いたところにもネジが2個あります。

裏蓋を取ってバッテリーを取り外します。

SSDを外しての検査と、メモリーテストをおこない正常が確認できました。
ヒンジの状態を見るため、液晶上半身を取り外しました。

左側の破損はわかっていましたが、本体右側も同様に割れていました。

こちらは左側です。

ネジ受けが完全に取れてしまい、ネジ側に残っていました。

左側は裏蓋にあるネジ止め用の突起部も折れて取れていました。

念のために液晶側も確認すると、左側のネジ受けが1個破損していました。

予想外に重傷です。
ヒンジ割れの状態のままで使用を続けて被害が大きくなったようです。
やはり早めの対処が必要ですね。

補修をおこなっていきます。
特殊な補修材を使い、1カ所ずつ固定補修をしてきちんとネジ止めできるのを確認します。
ネジ受けを1個ずつ固定しますので、けっこう時間がかかります。

一番難しかったのは裏蓋の突起部です。
かなり調整を繰り返して、ネジ止めできるようになりました。

再発防止のため、組み立てる前にヒンジ蝶番のネジを少しだけ緩めておきます。
蝶番が固いとどうしてもネジ受け破損が起こりやすくなりますので、重要な処置です。
緩めすぎるとパネルが自立できなくなりますので、注意して処置します。

ご返却時には注意事項をお伝えしました。
ヒンジネジが緩めてあるため最後まで丁寧に閉じていただくことと、液晶パネル中央を持って開閉していただくことをお願いしました。

端を持つと歪むので割れにつながりやすくなります。
注意しましょう。

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