SSD不良でファイルシステム異常・データ復旧
USB接続の外付けSSDをパソコンに繋いでもドライブとして認識しなくなり、データが利用できません。
1TのSSDで8割ほどのデータが記録されているそうで、データ救出をご依頼いただきました。
調べてみると、SSD自体は認識しているもののパーティーションがフォーマットされていなくて、ドライブ文字が割り当てられていない状態のようです。
SMART情報では正常
SATAドライブとして表示されていますが、回転数欄にSSDとあり対応機能にTRIMがあることでSSDとわかります。
SSDのSMART情報は正常と出ていても信用しないことにしています。
調子が悪いと感じる場合は、全体の読み出しテストで検証を行います。
スピードテストでは故障状態
全体にわたり読み出しスピードが、全く安定していません。
ほとんど読み出しが停止しているようですね。
最終結果では、「故障状態」と判定されました。
SSDの不調でファイルシステムの破損が起きたようです。
ドライブ全体のイメージ化・全体スキャン
SSDから直接データ復旧はおこないません。
まずは、SSD全体のイメージ作成をしてみます。
15時間ほどかかりましたがイメージは作成できました。
SSDの状態がかなり悪かったので、時間はかかってもイメージ作成が完了したのには驚きました。
イメージを使ってもやはりファイルの認識は出来ませんので、全体をスキャンしてデータ復旧を試します。
すると、消えたパーティーションがHFS+フォーマットで認識されました。
HFS+ということは、Macで使用していたみたいですね。
データ復旧完了
認識されたHFS+パーティーションから、データを救出します。
フォルダー構成も含めて727Gのデータが取り出せました。
すべてのデータが使用できるかどうかはわかりませんが、元データの大半が救出できたのではないかと思います。
オーナー様に内容を確認していただいてから、外付けSSDにコピーしてお渡ししました。
今回は運良く復旧できましたが、SSDのデータ復旧は難易度が高く出来ないこともあります。
データ保護のため、必ず2ヶ所以上に複製コピーを保存するのが良いでしょう。
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