Dell G3 15 3590 ヒンジ破損・補修

Dell G3 15 3590 ヒンジ・液晶側ネジ受け全破損

一般的なノートパソコンのヒンジ部は左右の端にありますが、このDell G3 15 3590は中央寄りの位置にあります。

この形状と強度不足のためか、液晶側のネジ受け破損がよく見られます。
当初は本体側の破損とお聞きしましたが、分解の結果は液晶側ネジ受けの破損でした。

分解・診断

分解をしていきますが、液晶パネルを開け閉めすると異音がしますので開けたままでおこないました。

基本的には裏面のネジを取れば裏蓋が外せます。
液晶に近いネジ4個は抜き取れませんので注意が必要です。
裏蓋の手前部分から持ち上げていき、反対側(液晶に近い部分)は奥方面(液晶方面)に押すようにして外します。

最初にバッテリーコネクターを外します。
その後、SSD(左側中央にある銅のカバーの下)を取り外して検査をし、メモリーテストもおこないます。

本体側ヒンジネジ受けは正常

お預かり時は本体側ネジ受けが破損しているかと思いましたが、開けてみると割れてはいませんでした。
上半身を分離して確認します。
ディスプレイコネクターとWiFiケーブルを外してヒンジのネジを外します。
WiFiケーブルはヒートシンクの下を通っていますが、引っ張れば引き抜くことができます。
液晶周りのベゼルの爪を外して取り外します。
下部はテープ止めがありますので、慎重におこないます。

液晶側のヒンジネジ受けはすべて割れて取れていました。
片側で3個のネジで止められていますが、位置的にどう考えても強度不足です。

ネジ受け部の再構築

固定補修をおこないます。
最初にネジ受け金具のあった部分に残っている円形の樹脂を、ルーターで削り取って除いておきます。
補修固定材を使いヒンジ金具とネジ受けを取りつけます。
ずれて付けるとゆがみや割れの原因になりますので慎重に取り付けします。
全体的な補強もしておきます。

完成形です。

ヒンジ蝶番を緩めておく

固定補修はうまくいきましたが、ヒンジ蝶番が固いと再度の割れの原因になりますので蝶番のネジを緩めて軽くしておきます。
画面を閉じるときには最後まで丁寧に閉めないとなりませんが、安全性は高まります。

完了してご返却となります。

ご返却時、液晶パネルの中央を持って開閉していただくようお願いをしました。
今回の形状のものでなくても、ヒンジの割れにつながるのはパネルの端を持って開閉することです。
パネル中央を持って開閉するようにしましょう。

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ご覧くださいね。

4件のコメント

  1. こんにちは。
    とても参考なる記事をありがとうございました。

    私も同じ機種で同じヒンジの破損があるのですが、可能であれば今回の修理費用を教えていただけないでしょうか。

  2. げまりん様

    コメントありがとうございます。
    最近この機種での同様のご依頼が増えています。
    構造上の問題と思います。

    金額等は、コメントでの記載はしておりません。
    別途メールでご連絡いたします。
    少々お待ちください。

  3. こんにちは

    Dell G3 15 3500で同じようにヒンジ破損しているのですが、修理先を探している所でした。修理完了までどの程度の時間がかかるものなのでしょうか。また、修理をお願いする場合、事前にお電話等した方がよろしいのでしょうか?

    1. わせん様

      コメントありがとうございます。

      修理のご依頼で、お持ち込みの場合はご予約不要です。
      ご都合のよろしい時においでください。
      (定休日 水曜・祝日ですのでお避けください)

      修理のお預かり期間は通常、1週間程度です。
      ご検討お願いいたします。

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