東芝 PT55/76MB MARSHALのHDDからデータ復旧

東芝 dynabook PT55-76MBXB 自動修復で起動しない

東芝 PT55-76MBXB T55/76MB 約9年前のノートパソコンで、自動修復を繰り返して起動できません。
パソコンを修理するよりも内部のデータが必要と伺いました。

3年ほど前、他業者でHDDを交換して修理しているそうですが、HDDは消耗品ですので3~4年で故障することもあります。
取り出して確認をします。

HDDはMARSHALが使われている

分解して内部を確認します。

内部写真がありませんが、この頃のパソコンは基本的にHDD仕様です。
他業者での修理時にHDDを交換していますが、ラベルはMARSHALとなっていました。

HDD交換修理でMARSHALのHDDを使う修理業者がいるのは驚きですね。

HDDメーカーについて

現在HDDを生産しているメーカーは世界に3社しかありません。
Western Digital(HGSTブランドあり)・Seagate・東芝 です。
HDDは消耗品ですので、基本的に新品しか修理では使用しません。
中古パソコンの場合は、中古の正常品を使用しているものもありますが、修理で中古品やリファービッシュ品(修理品)を使う業者は信頼性が低いといえます。

MARSHALはHDDメーカーではありません。
エラーありHDDや中古HDDをリファービッシュ(修復)して検査の上、自社ブランドに張り替えて販売しています。
HDDのファームウェアもいじっているようですが、リファービッシュ品であるのは変わりありません。
新品ではないので、信頼性は中古品と大差ありません。

それを承知で個人が使う分には価格も安くていいのですが、修理に使用するのはどうかと思います。

HDDは故障状態・リバースでコピー

HDDの検査結果は注意ですが、代替処理済みセクターが4360あり状態は悪そうです。

作業用パソコンでは、ドライブ名表示のみでパーティーションは認識されませんでした。

HDDのクローンコピーを作成します。
通常のデュプリケーターでコピーを試しましたが、止まってしまい進んでゆきません。
リバースコピーができる機械に変更してみたら、エラーを検出しながらも全域のコピーが取れました。

クローンHDDでデータ復旧

コピー済みHDDを作業用パソコンに繋いでも、パーティーション内部が見られないのは変わりませんでした。
ここから復旧作業となり、Windowsパーティションの内容が認識されました。

チェックディスクが何度も繰り返されているようで、「found.000」のようなフォルダーがたくさんありました。
チェックディスクが繰り返される場合は、ほぼディスクの故障なのでいろいろ試さないでください。
ディスクの状態は間違いなく悪化します。

ユーザーデータにもアクセスできてデータ救出が可能でした。

写真や動画など500G超の容量が確保できました。
エラーが多いので動画などの大きめなファイルは破損が心配ですが、オーナー様に確認していただいてから外付けHDDにコピーをしました。
ご返却時にはさらに複製コピーを取っていただくようお願いをいたしました。

データ保護には複製コピーを取って2重化するしかありません。
ご注意ください。

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