東芝 PT45GRP-SEA T45/GR HDD重度故障・交換
電源を入れると「dynabook」のロゴは出ますが、Windows起動中の回転マークも出ずそのまま進みません。
こうなる前にEXCELの起動ができなかったりしたので、「初期状態に戻す」をおこなったそうです。
その後に起動できなくなったといいます。
分解・診断
元々動作がおかしくて初期状態に戻すをおこなった後の起動不具合ですので、HDDが壊れかけていたところに負荷をかけてとどめを刺してしまった可能性が高いですね。
分解して検証をします。
このタイプの分解はおなじみです。
バッテリーを外してからメモリーの蓋を取ります。
HDDケーブルはフィルムケーブルですので、破損させないように取り外します。
HDD「異常」表示
HDDを取り出して作業用パソコンにつなぐと「Rapid Strage Tecnology」で警告が出ました。
「危険」の文字がありますので、かなり状態が悪いようです。
検査ソフトでは「異常」表示で詳細は表示されませんでした。
メーカーロゴで止まる症状はHDD検査で止まりスタックしていたのが原因でしょう。
リカバリーデータ取り出し・リカバリーメディア作成でリカバリー
ユーザーデータは不要ですが、リカバリーメディアがありません。
リカバリー用データの取り出しのためリバースでのHDDコピーをやってみました。
幸いなんとか進み、HDD内部にあるリカバリー用データの取り出しに成功しました。
このデータが取り出せれば、リカバリーメディアをUSBメモリーに作成することができます。
新品のHDDに交換してリカバリーをおこないます。
リカバリーは正常に終わったので、リフレッシュパックでアップデート調整をおこないます。
Windows10のバージョンも最新のv21H2となりました。
ヒンジ補修・内部清掃
作業途中に本体側のヒンジネジ受けが割れているのに気づきました。
左右ともネジ受けが1個ずつ破損していました。
東芝のこのタイプはヒンジ本体側の破損がよく見られます。
そのままでは悪化しますので、固定補修材を使って固定しておきました。
けっこうホコリが付着しているので、きれいにして廃熱の確保をします。
組み上げて機能チェックをおこないご返却となりました。