富士通 FMVA77ER 「Windowsエラー回復処理」画面になる

富士通 AH77/E FMVA77ER HDD故障・交換+データ救出

Windows7のままお使いのパソコンです。
バッテリーが使えなくなっているため停電によって電源が落ちてしまったあと、OSが正常に起動できず「エラー回復処理」という画面が表示されてしまうとご相談いただきました。
大事なデータがあるため、救出したいとのことです。

症状:Windowsブートマネージャーが表示される

「エラー回復処理」の画面で「Windowsを通常起動する」を選びますが、「ファイルを読み込んでいます」と表示されます。

そしてOSは起動できず、「Windowsブートマネージャー」が表示されました。
なんらかの理由によりOSが壊れてしまっているのは確実です。

分解:HDD取り出し

バッテリーを外し、赤丸内のネジを外します。

HDDが現れます。
ネジを取って、HDDをパソコンから取り外します。

詳細診断

HDDを検証用パソコンに繋ぎます。
認識はするもののなかなか検査ツールが起動できませんでした。

注意状態です。
代替処理保留中のセクタ数値が1000を超えています。

メモリーのチェックテストも行いますが、こちらは異常なし。

データ救出

HDDがエラーを出しているときはまずHDDのクローンを作成します。
通常のクローン作製機では数十メガで止まってしまったため、リバースコピーの出番です。

時間がかかるため、機械を動かしたままこの日は帰宅しました。

翌日確認すると、途中でエラーがあったもののなんとか95.6%まで進みました。(写真は91.1%)

しかしここで止まってしまったため、もう一度先頭からコピーを取ります。
3.5%ほどで止まってしまいました。
Windowsに必要なデータが取れていないだけなので、これで終了します。

もう一度HDD検査ツールにかけてみると、正確な数値は出ないものの異常状態になっていました。

停電による電源断がきっかけになったものの、OSが起動できない原因はこれですね。
コピーしたHDDでも内部は見えませんがデータ復旧処理で、なんとかデータ救出は行えたため一安心です。
お子様のビデオや写真が取り戻せました。

修理:リカバリー

今回はオーナー様がリカバリーディスク作成しており、それを持参してくださいました。
ほとんどの方がリカバリーディスクの作成はされていない中、リカバリーディスクが作成済みなのは助かりますしその分修理料金も安くすみます。

インターネット閲覧はスマートフォンで行うため、Windows7のままで構わないということです。
Windows10をクリーンインストールして動くことも確認しましたが、安定性を考慮してWindows7でリカバリーして修理を行い、データ救出とセットでご依頼いただきました。

清掃・返却

シールの剥がしあとなどがあったため綺麗に清掃します。

データをデスクトップにまとめてコピーし、Microsoft Officeも使用できるようにします。
救出したデータのコピーを早めにとっていただくようお願いし、返却です。

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