マイクロSDカード フォーマット後のデータ復旧

マイクロSDカードを誤ってフォーマットしてから数枚撮影してしまった

デジタルカメラで使用しているマイクロSDカードのデータ復旧。
カメラで間違えてフォーマットしてから、写真を9枚撮影してしまいましたがフォーマット前の写真で必要なものがあり困っています。

東芝のマイクロSDカードで16Gのものです。
SDカードなどは通常のフォーマットでは完全にデータが消えるわけではありませんが、何枚か撮影をしているのでデータが上書きされていたら復旧は不可能です。

撮影済みの写真9枚だけしか表示しない

デジカメでフォーマットしているのでSDカード内にはDCIMフォルダーがあり、その中に9枚の写真が残っています。

以前の写真データは全くありませんが、フォーマットだけではSDカードのデータは完全に消えるわけではありません。
フォーマットはインデックス(目次)を削除して、全体を使用可能にする作業です。
そのため、データ本体は残っていることが多く、上からデータを書き込まれていなければ復旧できる可能性はあります。

ただし、この条件はSSDには当てはまりません。
外付けSSDの場合はデータ復旧不能の可能性が高くなりますが、とにかくパソコンに繋がないことが大切となります。

SDカードのデータ復旧作業に入ります。

複製コピー作成・データ復旧

SDカード自体は正常ですので、最初に複製を作成します。
USBデュプリケーターを使用します。

セクターの完全コピーを作成しますが、SDカードである必要はありません。
コピー先には、32GのUSBメモリーを使用しました。

セクタースキャンでデータ復旧

フォーマット済みなので削除データ復旧扱いとなります。
見えないがデータ本体が残っていそうなときは、全エリアのスキャンによりデータを確認します。

HDDなどで大容量の場合は2日程度かかることもありますが、32Gほどなら半日もかかりません。

写真データが大量に見つかりました。

データ確認・コピー納品

必要なデータが救出できているかどうか、オーナー様にご確認いただきます。
特に必要とされる日付の写真が確認できましたので、お持ちになったメディアにコピーしてお渡しいたしました。

SDカードに限らず、USBメモリーやパソコン内のデータを間違えて削除した場合には使用しない(電源を入れない)事が重要です。
特にパソコンの場合は電源を入れるだけでもデータ書き込みがおこなわれますので、削除データの破壊が進みます。
新しいデータが上書きされた箇所にあったデータの復元は不可能になってしまいます。
注意しましょう。

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