前回の記事はこちら(ウイルス・マルウェア対策について 3)
詐欺広告・ソフト
今回はインターネット閲覧時にいきなり出てくるような、不安を煽る広告についてまとめます。
迷惑ソフト
当店も相談されたことがありますが、たまに上記画像のようなエラー警告が出るといった症状があります。
こういったソフトは、パソコンをお使いのオーナー様が自分で入れてしまっていることが多いのです。
前回の記事でもまとめましたが、インストーラーに同梱されている場合など気づかないうちに……といったことがよくあります。
実際に「こういうものが入っていた」とお伝えしても「自分で入れた記憶はない」と答える方がほとんどです。
さて、インターネットを見ているときにこのような広告を見たことがあるかと思います。
詐欺広告
これは私がそれっぽく作った画像ですが、バリエーション豊かに色んなものが存在します。
「スパイウェアが検出されました」「パソコンのスピードが遅くなっています」「レジストリにエラーが発見されました」などなど。
たまに画面中央にポップアップで出てくるようなものもございますね。
広告を見て焦ってクリックしてしまい、立ち上がったインストーラーの画面を言われるがままに進めてしまう方がいらっしゃいます。
しかし、インターネット上から使っているパソコンの状態が簡単にわかることはありえません。
つまり全て詐欺なのです。
ウイルスやスパイウェアなどは、ウイルス対策ソフトを使って2~3時間(長いものであれば半日~1日)かけて検出を行わないと感染していることはわかりません。
このような広告は不安を煽り、インストールさせたソフトウェアで更に不安を煽り、最終的には金銭や個人情報を取る目的で作られています。
こういった目的でインストールされてしまったソフトは更に仲間を勝手に呼び込み、様々な架空のエラーを出します。
勝手に動くため、Windowsの動きもどんどん遅くなってしまいます。
対応法
じゃあ広告が出たときはどうすればいいのか。
答えは「無視」です。
私が作った画像にも右上にバツ印がありますが、このような広告はバツ印も画像の1部であることがほとんどです。
これをクリックすれば消えるかと思いきや、別のページに飛ばされたりインストーラーが立ち上がったり……などいいことはありません。
不安であれば別ページに移動、新規タブへの切り替え、ブラウザの再起動などを行えば問題ありません。
とにかく広告をクリックしないことが大事です。
※誤ってソフトをインストールされてしまった場合も、怪しいソフトの購入や個人情報の登録は絶対に行わないでください。
次回は迷惑メールについてまとめます。
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