修理依頼されるパソコンの中に、ウイルスやマルウェアに感染して使えないというものがなかなかの割合であります。
こういったものに感染してしまうと、動きが重かったり、固まってしまったり、果てにはOSが起動しなくなってしまったり……と悪いことしか起きません。
当店でお客様にお勧めしている、ウイルス・マルウェア対策に関してまとめてみます。
セキュリティ対策ソフトの導入
有料セキュリティソフトを推奨
年単位でお金を支払えばライセンス更新できるもの、一度購入すれば永続ライセンスで使えるもの、無料のもの、色々あります。
当店では可能であれば年単位更新の有料のものを導入推奨しております。
無料のものやWindows8以降のOSに付属しているDefenderは、どうしても機能制限版になります。
メールの検索機能がなかったり、ウイルスやマルウェアの定義更新が2~3日に一度だったりします。
定義の更新が数日おきということは、その間に発生したウイルスなどには効力を発揮しないということですね。
また一度購入すれば永続ライセンス、というタイプのものはインストールしたパソコンでしか使えないということが多いです。
パソコンが壊れて買い替えたりしたときに、新しいパソコンにはインストールできず、またセキュリティ対策ソフトを購入しなければならないということになります。
セキュリティ対策ソフトは競合する
またセキュリティ対策ソフトは競合するため、インストールは1台につき1つ(1種類)のみ。
たまに2つ入れればその分強力になるとお考えだったり、元々1つ入っているのを忘れて2つ目を入れてしまう方がいらっしゃいます。
しかしセキュリティ対策ソフトが複数個入っていると、様々な問題を起こします。
OSの動きがとても遅くなったり、2つとも起動してお互いの邪魔をしたり、反対にどちらも起動しなかったり。
つまり、入ってないのと同じ状態になってしまうことがあります。
せっかく入れたのに機能しなくなってしまっては意味がありませんので、セキュリティ対策ソフトをインストールする前に一度確認しましょう。
メーカー製パソコンに最初からインストールされている30~90日間程度のお試しのものも同様です。
お試し期間が終了するとそれ以降は入っていても入っていないのと同様の状態になるため、注意が必要です。
ちなみに有料・無料問わずセキュリティ対策ソフトをインストールすると、Windows8以降のパソコンの場合Defenderは自動で無効化されます。
Mac・スマートフォン
Apple製のMacやスマートフォンに対してのウイルスやマルウェアも発生しています。
Apple製をものをお使いの方はかなりの確率でセキュリティ対策を行っていませんが、Mac対応のセキュリティ対策ソフトがあるので可能ならばインストールを推奨しています。
Appleは独自のOSのためウイルス感染はしないと考える方がいらっしゃいますが、じつはそうでもありません。
自衛する必要もありますし、セキュリティ対策ソフトは基本的に必要です。
ライセンスには1台版から2~3台版、ものによっては台数無制限版などがあります。
1つのライセンスでパソコン、スマートフォン、タブレットなどにインストールすることも可能ですね。
何台も必要という場合は台数無制限版を購入されるのがいいと思います。
しかしAndroidでは対策ソフトをインストールできるものの、iPhoneではApple社が情報開示をしていないため、各セキュリティ対策ソフトを出している会社がアプリを制作できない状態ですね。
個人的にはiPhoneを使用しているので、早くセキュリティ対策ソフトをインストールできるようにしてほしいものです……。
ちなみにわが家ではカスペルスキーの台数無制限版を使用しています。
10台となっていますが、申請さえすれば10台を超えても使用が可能です。
次回はアップデートなどについてご説明します。
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