データ復旧における大容量データの取り出し
動画データの復旧についての問い合わせがあり、大容量データについての説明をしたので記事にします。
データ復旧時のデータ破損
「復旧出来たように見えてもデータが破損していて使用できない場合があります。」
データ復旧を受注する際、事前に必ず説明をしています。
これは、大容量データでなくても起こり得ます。
データ復旧にはつきまとうお話です。
写真でサムネイルが正常でも、開こうとすると半分しか表示できないような事が起きるのです。
動画ファイルに限らず、ファイルサイズが大きいものほど破損ファイルになる可能性が高くなります。
その理由はデータがひとつの連続データではないからです。
データファイルは連続して書き込みはされない
データファイルが連続した状態で書き込みされることは多くありません。
特に使い込んでいるHDDの場合、空き領域は飛び飛びに残っています。
飛び飛びの空き領域に書き込まれたデータを繋いで読み出して、見た目上は連続したファイルとして扱います。
データのサイズが大きければ大きいほど、データ復旧時にその一部が欠落しやすくなるのは間違いありません。
エラーなどによりパーティーションが読み出しできなくて、データの痕跡をたどって復旧をするような時には動画などの復旧率は大きく下がります。
削除済みデータの場合
問い合わせがあったのは動画データを削除してしまった後、そのまま4年ほど使用したパソコンから動画を復旧したいという問い合わせでした。
パソコン上で削除されてもインデックスが消えるだけですので、すぐに復旧をかければ復旧率は高めです。
しかし動画などの大容量ファイルで、しかも削除後使い続けた場合は復旧はほぼ出来ないと思われます。
データ復旧をする場合は、とにかく電源を入れないことが大切です。
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