ノートパソコンのバッテリーが充電できなくなった。
時々耳にします。
普段、パソコンを持ち歩かずに使っている方によくあるトラブルです。
最近はほとんど見なくなったバッテリーに「ニッケルカドミウム蓄電池(ニッカド)」があります。
ニッカドの特徴として「メモリー効果」というのがあって、使用途中で継ぎ足し充電を繰り返すと放電できる容量が減ってしまいます。
そのため、電力を使い切ってから充電をするのが鉄則でした。
現在主流の「リチウムイオン蓄電池」はニッカドほどはっきりとしたメモリー効果はありません。
継ぎ足し充電もほとんど気にしなくてもいいのですが、それでも時々使い切ってから充電する方が長持ちします。
メーカーパソコンに「バッテリーリフレッシュ」機能があるのはこのためです。
しかし、ノートパソコンを持ち運ばずに使用している場合にバッテリーがだめになるのは原因が違います。
ノートパソコンに限らず、充電式の機器はACアダプターを接続すると充電が始まり、100%まで充電されると充電のスイッチがオフになります。
過充電を防ぐ仕組みです。
いったん満充電になると、ACアダプターを外してつなぎ直すまでは充電が始まりません。
その間はACアダプターからの電力のみで稼働しします。
この時、バッテリーは「自然放電」で少しずつ電力を放出していきます。
2~3ヶ月するとバッテリーは空になります。
リチウムイオン蓄電池に限らず、バッテリーは空の状態で放置すると充電できなくなる性質があります。
半年以上もACアダプターを外さずにいると、バッテリーの寿命は極端に短くなり回復も見込めなくなります。
ノートパソコンのバッテリーを長持ちさせるコツは以下の通りとなります。
「一ヶ月に一度ぐらい、ACアダプターを外しバッテリーを使い切ってからアダプターを再接続して充電をする」