容量詐称の2T USBメモリーのデータが消えた
USBメモリー内のデータが消えてしまい、パソコン上でファイルの修正(チェックディスク)が入りました。
重要な写真データが総て消えてしまいました。
USBメモリーで一般的に出回っているのは512Gのものまでで、1T以上の物は特殊品です。
2T USBメモリーは1000円では購入できない
中国製のこのUSBメモリーは2Tの容量をうたっているのに、1000円を切る金額で購入をしたそうです。
普段からUSBメモリーやSSDの価格を見ているとわかりますが、2Tで1000円という時点で偽物であるとわかります。
価格.comで調べると、512Gの最安値が1万円程度。
1Tが4万円以上で、2Tは15万円以上の価格となっています。
そもそもUSBフラッシュメモリーで2T品はほぼ流通していないのです。
データのスキャンをして復旧
USBメモリーをパソコンに挿して表示されるフォルダーは「FOUND.000」一つだけです。
チェックディスクで修正された物ですが、中身はほぼ空でした。そのためデータの痕跡をスキャンしていきます。
データがフォルダー単位で出てきました。一部のファイルは見られませんが、70Gほどのデータが復旧できました。
容量表示は2Tだが、実容量は500G
復旧作業時での容量表示では1.91Gで、2Tだとなっていますね。
しかし、領域のスキャンをしていたところ途中で止まってしまい先に進めることが出来ません。
赤枠の部分が485Gで止まってしまって、そこまでしか使用が出来ないようでした。
実容量は500G程度のようです。容量を偽った偽物です。
異様に安いUSBメモリーやSSDは使い捨てで
今回のUSBメモリーは「容量管理領域」を偽装して、見かけ上だけ2Tとしている物です。
こういった偽装管理によって、データのインデックスが破損したと考えられます。オーナー様にはこのUSBメモリーを今後は使用しないようお願いしました。
超格安のUSBメモリーのメモリーチップは、製造過程で規格外不良品(廃棄チップ)を入手して使用している物が多い。
当然ながらいつ壊れてもおかしくありません。
USBメモリーだけでなく、SSDでも異様に安い物は不良チップが使われている可能性があります。
使うのはおすすめいたしません。大切なデータを保存するならば、信頼の置けるメーカーの物を使いましょう、
データの保護のためには、データは2重化するしかありません。
別媒体にコピーを常に残すよう心がけてください。