Lenovo Thinkbook 15 G2 ITL 20VE 穴開けなしで固定補修
液晶側の左ヒンジ部破損でお預かりしました。
LenovoのG2 ITLもヒンジ破損が多い機種ですね。
以前ヒンジ・液晶破損で記事にしているのは13インチでしたが、ヒンジの構造は違っています。
バックパネルは金属であり、この構造のものはヒンジ破損が多いようです。
分解・内部確認
ヒンジ部の外観でははっきりと隙間が出来ています。
状態はかなり悪く、目隠しカバーの半分がはずれてしまっています。
裏側のネジをすべて取って、裏蓋を取り外します。
最初にバッテリーコネクターを抜いて通電しないようにしておきます。
この時点でSSD・メモリーの検査をしています。
上半身部を取り外さないといけませんが、WiFiケーブルがCPUヒートシンクの下を通っています。
ヒートシンクを外し、ヒンジ部のネジを外します。
写真右側の金属プレート(補強板)も外すと上半身が外せるようになります。
ヒートシンクを外したところ、大量のホコリがファンに詰まっていました。
これでは廃熱が出来ませんので、併せて掃除しておきました。
上半身部分解
ヒンジ破損の影響で半分外れてしまっていますが、目隠しパーツは右にスライドさせて外します。
4個のネジがありますので取り外します。
このネジを取り外さないとベゼルは外せません。
ベゼルを慎重に外します。
液晶パネルは両面テープ貼りですが、下部に出ている部分を持ち引っ張ってテープを取ります。
ヒンジ左全破損・右側ヒビ
左ヒンジは3個のネジがすべて破損していました。
金属バックパネルにネジ受けがプラスチックで接着されているタイプで、このタイプでの典型的な壊れ方です。
構造的な強度不足だと思います。
右側のヒンジネジ受けにはヒビが入っていました。
左側が破損しているのに開閉を続けたため、右側にだけ負荷がかかりヒビが入ってしまいました。
もう少しひどくなったら、上半身が外れてしまったことでしょう。
ヒンジ左右固定補修
当店では穴開けしてのボルト止めではなく、特殊な方法で接着固定をします。
十分な強度で固定されますので安心です。
補修の前に蝶番部のネジを少し緩め、再発防止をおこないます。
その後固定したヒンジ部です。
きれいに取り付けが完了しました。
組み立て・完了
ヒンジ補修が終了して組み戻して確認します。
きれいになりました。
他機能確認の上でご返却となりました。
ノートパソコンの開閉は中央部を持ち丁寧におこなうことが大切です。
また、どちらかのヒンジに異常を感じたら、早めに修理しないと反対側も破損します。
ご注意ください。
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