ThinkBook 14 G3 ACL 液晶側左右ヒンジ破損

Lenovo ThinkBook 14 G3 ACL Type21A2 ヒンジ固定補修

14インチノートパソコンの右ヒンジ液晶側の破損でお預かりしました。
最近のパソコンでのヒンジ割れはほとんどが液晶側の破損です。

Lenovo 14 G3 ACL 右ヒンジ破損

数年以上前は本体側の破損が多かったのですが、薄型化で液晶側の強度不足となっています。
液晶割れも多くなっていますので、メーカーでの対策が必要かと思います。

液晶上半身取り外し

分解は液晶パネルを開いたままでおこないます。

Lenovo 14 G3 ACL 裏面

液晶の下側にある目隠しパネルは半分はずれています。
裏面のネジを取って裏蓋を外します。

Lenovo 14 G3 ACL 内部

まず、バッテリーコネクタを抜いておきます。
SSDを取り外しての検査と、メモリーテストをしておきます。
問題は見つかりませんでした。

この機種の分解は少し手間がかかります。
写真の右側に見えている銀色の補強カバーを取らないと、ヒンジ金具が外せません。
さらに、無線LANケーブルがマザーボード下を通っているのため、CPUヒートシンクとファンも取らないといけません。

Lenovo 14 G3 ACL ファン取り外し

液晶取り外し

ヒンジネジを外して上半身をはずしました。

Lenovo 14 G3 ACL 上半身取り外し

液晶下部の目隠しパーツは右にスライドさせて外します。
目隠しの下にベゼルを止めている3個のネジがあるので、取っておきます。

Lenovo 14 G3 ACL ベゼル止めねじ

ベゼルはテープで貼り付けられています。
かなり細いので、慎重に剥がしていきます。
液晶パネルは両面テープで貼り付けられていますので、テープを引っ張って抜き取り外します。

右側全破損・左側一カ所破損

右側は4個のネジすべてが取れていました。

Lenovo 14 G3 ACL 右ヒンジ部破損

左側も4個中1個が破損しています。
右が破損した状態で開閉すると、真ん中寄りのネジ受けは破損するように思います。

Lenovo 14 G3 ACL 左ヒンジ部

右ヒンジは全体的に再建固定します。
左は1カ所のみですが、残りのネジ部分も補強をしておきます。
右側は破損がひどいので、位置決めが大変でした。

Lenovo 14 G3 ACL 右ヒンジ固定

きちんと固定ができました。

再発防止のため左右の蝶番ネジを緩めてあります。
緩める程度は経験で判断しております。

組み戻し・確認

液晶パネルを専用テープで貼り付けてから組戻します。
強度が問題ないのを確認し、起動・機能のチェックをします。
正常確認が終わりご返却となりました。

Lenovo 14 G3 ACL 完了

ThinkBook 14 G3 ACLはヒンジがとても割れやすいようです。
開閉はパネル中央部を持ち丁寧におこないましょう

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