Synology DiskStation DS218 RAID1 HDD 4T×2 データ復旧
数年間使っていたLAN接続のNASの電源を入れても、少しの間ランプは点くが消えてしまいデータが見られない。
ご自身でHDDを取り出してパソコンに繋いでみたがデータが確認できないので、データ復旧してほしいとご相談です。
一般的なNASの場合、WindowsパソコンのHDDとはデータ形式が違うためパソコンに繋いでも内部の確認はできません。
パソコンからは何もデータが保存されていないように見えますので、驚くことと思います。
NAS 本体故障
4TのHDD 2台でRAID1(ミラーリング)になっています。
NASをミラーリングで運用している場合、2台のHDDに同じデータが保持されますのでそれがバックアップだと考えるユーザーが多くいらっしゃいます。
しかし、今回のように本体が壊れるとデータが使えなくなります。
RAID1に限らずRAID5も同様で、内蔵のHDDが故障したときにHDDを取り替えて再構築するための仕組みです。
NAS単体でデータを保持している場合は、別途バックアップが必要です。
RAID1・RAID5だけではバックアップにはなりません。
今回は本体の電源が落ちてしまうので、内部のHDDからデータ救出をおこないます。
HDDを取り出すには前面の蓋を取ります。
填められているだけで簡単に取り外せます。
HDDもレバー操作でそのまま手前に取り出しができます。
HDDは正常・仮想RAIDでデータ復旧
HDDの検査をしてみると、2台とも正常でした。
NAS本体の故障だけなのでデータ救出は問題なさそうです。
ただ、最初にも書きましたがNASのデータ形式はそのままではWindowsパソコンでは認識ができません。
HDDを2台とも作業パソコンに接続して、仮想RAID1を構築してデータを読み出さないといけません。
HDDは4Tですが、救出できたデータは1.4T程でした。
確認後コピー納品
オーナー様に救出済みデータを確認していただいた上で、ご持参頂いた外付けHDDにコピーしました。
最近は6Tや10TのHDDも入手しやすくなっていて、そこだけにしかデータが保存されていないケースが増えました。
大容量HDDはデータ保存には便利ですが、故障時にはダメージが大きくなります。
大容量HDDこそバックアップは重要です。
データの複製コピーは必ず取っておきましょう。
パソコンドック24本部サイトでもブログを公開中
パソコンドック24 名古屋・庄内緑地公園店 (西区) 店舗ページ
パソコンドック24 名古屋・庄内緑地公園店 (西区) ブログ一覧
こちらもご覧ください。