SONY PCV-A1116N HDD故障・データ復旧
SONY PCV-A1116N ハードディスクエラーで起動しなくなりました。
年数もたっているので買い換えを希望されていますが、データは必要です。
データ復旧をいたします。
HDD取り出し
HDDの取り出しは比較的、容易です。
裏側の足の部分に4つのネジがあるので外し、足の部分の蓋を外します。
すぐにHDDが見えますが、テレビのB-CASカードホルダーがあるので取り外しましょう。
重度エラー・異常状態
作業用パソコンに繋いで検査してみたところ、かなりの重症です。
調子が悪くなった後も、「データを保持して初期化」を試したりして色々いじったそうですので損傷が進んだ可能性が高いですね。
検査ツールでは「異常」の表示でした。
データ復旧では対象のHDDを直接いじるのは避けたいので、最初にHDDのクローンコピー機でコピーを取ります。
しかし、最初の方で止まり進んでいきません。
リバースコピー
こういった場合、機械を変えて後方からのクローンを試みます。
「リバースコピー」です。
HDDのエラーは、使用頻度の高い部分に多発することが多いので後ろからだと比較的すんなりいくことがあります。
今回もすんなりと動きましたが、前方まで行くとエラーで引っかかりました。
先に動かした正順のコピーで一部は取れているので大丈夫でしょうか。
データ復旧
この状態から、データの復旧作業です。
HDDのデータをスキャンすることでCドライブのフォルダー構造が出てきました。
復旧させてみると、大半のデータが回収できました。
Cドライブのユーザーデータ部分はほぼ無事だったようです。
オーナー様の必要とする「写真」や「書類」データ200Gほどが回復でき、お預かりした外付けHDDにコピーしてお渡ししました。
今回はHDDの状態の割には必要なデータが復旧でき、オーナー様にもお喜び頂けました。
故障時には電源を入れないこと
HDDの状態が悪いと、復旧させても破損データばかりになることがあります。
エラーも一部に集中していれば、ほかの部分のデータは取れる場合もあります。
更に重症でヘッド損傷がある場合は、復旧率も下がります。
パソコンが起動しない場合、データが必要であれば電源も入れない方が復旧確率は高くなります。
いじればいじるほど、復旧確率は下がると考えましょう。