USBメモリー 4G ドライブ名が一瞬だけ表示されるがアクセスできない
パソコンにUSBハブ経由で挿しっぱなしのUSBメモリー。
パソコンの電源が入っている時にハケで掃除した後から認識できなくなりました。
USBメモリーやSDカードなどはデータの一時記憶媒体と考えるべきなので、USBメモリーに保存しているデータは消失する危険性を認識しておかねばなりません。
USBデュプリケーターでもコピーできない
お預かりしたUSBメモリーを当店のパソコンに挿してみました。
エクスプローラーで確認すると、USBメモリー自体は認識しますが、ドライブ文字(Dドライブ等)がいったん表示されてからすぐに消えてしまいます。
その後はそれを繰り返します。
当然内部にアクセスすることはできません。
当店では、USBメモリーやSDカードのデータ復旧をする場合、USB専用デュプリケーターを使ってクローンコピーを取ってから作業をします。
今回もデュプリケーターでコピーを試みましたが、0M表示のまま全く進みません。
機械的に故障しているようですね。
高度復旧メニュー
パソコンドック24ではデータの高度復旧メニューが用意されています。
USBメモリーなどのフラッシュメモリーはハードディスクと比べると、難易度が高くなります。
オーナー様とご相談の上で、高度復旧コースの処置に回しました。
その際はUSBメモリーを分解するため、元通りには戻せないこともご了承いただき処置をいたします。
USBメモリーの場合、メモリーチップを基板から取り外して直接データを解析することが多くなります。
最終的にはこんな状態になります。
データ復旧完了
データ復旧は完了しましたが、今回の復旧率は80%程度で破損ファイルがそれなりにありました。
そのため、オーナー様に確認していただいた上での納品となります。
幸い重要なファイルは復旧できていたので、ご持参いただいたUSBメモリーにデータをコピーしてお渡ししました。
USBメモリーのみでのデータ保存は危険
USBメモリーが機械的に故障したときのデータ復旧は難しく、高額になりがちです。
それ以前にデータ復旧自体ができないこともあります。
USBメモリーだけでデータを運用するのはやめるべきです。
また、パソコンに限らず外付けHDDやLANタイプのNASなども、機械である以上いつかは必ず壊れます。
一つの機械にしか保存されていないデータは、いずれは100%消えることとなります。
データを保護するためには、2つ以上の機械に同じデータをコピー保存するしかありません。
NASなどをRAID構成で運用していても、本体が故障するとRAIDは意味がありません。
NASはあくまでバックアップ用途と考えないといけません。
データ保護のため、データは2重化(2カ所保存)をお勧めいたします。
パソコンドック24本部サイトでもブログを公開中
こちらもご覧ください。