NEC PC-NS300NAW-E3 NS300/NAW Optaneメモリー取り外し・SSD換装・メモリー増設
Core i3 8145Uでメモリー4Gのノートパソコンです。
動作が遅くて困っているので改善を希望されています。
Windows11にアップデートされていますので、動作改善できればまだしばらくは使えると思います。
メモリー4GでWindows11は厳しいので、メモリー増設が前提となります。
CPU・メモリー・ディスクの使用率が高い
動作が遅いということなので、タスクマネージャーのパフォーマンスを確認しました。
メモリーは4Gしかないので90%の使用率です。
ディスクは100%でこれでは遅いでしょう。
CPUもなかなか低負荷にはなりません。
いくつかの要因があるようです。
Optaneメモリー+HDD
このパソコンはOptaneメモリーと1T HDDを組み合わせて高速化を図っています。
最近、Optaneメモリー使用のパソコンの不具合率がとても高くなっています。
6~7年ほどたってドライブの調子が悪くなる頃なのでしょう。
分解の前にOptaneメモリーの解除をおこないます。
これで後の作業がやりやすくなります。
裏側のネジをすべて外し、DVDドライブを抜き取ってから裏蓋を外します。
バッテリーにはLenovoの印刷がありますが、NECのパソコンです。
右側にM.2のOptaneメモリーがあり、左側に1TのHDDがありました。
メモリーはオンボードで4G搭載ですが、スロットが1つ開いていますので増設ができます。
HDD劣化
OptaneメモリーとHDDを取り外し、SMARTの検査をします。
どちらも正常表示ですが、通常状態よりかなり遅いので読み出しスピードテストをしてみました。
HDDの先頭部分のみ読み出しスピードが大きく落ちているのがわかりました。
HDDは交換するほうが良いでしょう。
Optaneメモリーシステムは不具合を起こしやすいので、SSD単体に交換することにしました。
同時にメモリーを4Gプラスして8Gにします。
BIOSアップデート・Windows11インストール
今回はデータは消えても問題なしですので、Windows11をクリーンインストールします。
その前に、メーカーサイトからダウンロードしたデータを使いBIOSのアップデートをおこないました。
元OSはWindows10ですので、BIOSアップデートとクリーンインストールで安定化することができます。
SSDはSATAのものを使いますので、BIOSに入りSATAモードに切り替えました。
パソコンをWindows11のUSBインストーラーから起動させて、インストールしていきます。
ドライバー調整・NEC環境構築
Windows11が起動してからドライバーをインストールします。
その後、元の環境から取り出して置いたリカバリーデータを使って、NEC環境を戻しアプリのインストールをおこないます。
NECのアップデーターや筆ぐるめなども使えるようになりました。
SSD交換・メモリー増設・環境一新でパフォーマンスも大幅にアップしました。
CPU・ディスク・メモリーの使用率も起動後落ち着くようになりました。
最終確認してご返却となりました。