NEC LaVie S PC-LS700NSB LS700/NSB 「BAD SYSTEM CONFIG INFO」で再起動する・SSD換装
電源を入れると「デバイスに問題が発生したため、再起動する必要があります。自動的に再起動します」と表示され、再起動後は自動修復が始まりトラブルシューティング画面に入ります。
停止コードには「BAD SYSTEM CONFIG INFO」と書かれており、Windowsが破損したと見られます。
元々はWindows8が搭載されていたノートパソコンで、Windows10にアップグレードの上で利用されていました。
起動できなくなる前から動作が遅かったそうです。
データが必要ということなので、データ救出と修理診断を行います。
分解:HDD
バッテリーを外し、左下にある蓋を外します。
HDDを左方向へ引き抜いて取り外します。
仮組みをしてメモリーのチェックテストを行いましたが、メモリー異常はありませんでした。
HDDステータス:注意
使用時間が2万時間を超えていますが、代替処理セクタ(読めなくなった箇所のデータを正常な箇所に書き移す処理)は3と思っていたよりも少ない数値です。
しかし内部データには一時プロファイルが作成された形跡があり、数値以上に調子が悪そうです。
HDDは注意状態だったものの、データ保全は問題なく進められました。
データ復旧
動画ファイルが多く、260GBを超えるデータが救出できました。
デスクトップやダウンロードなどのフォルダー構成も無事です。
マルウェア検出
保全した環境でウイルスチェックを行ったところ、いくつかのマルウェアが検出されました。
HDD故障とマルウェア感染の両方が原因でWindows破損に繋がった可能性があります。
そのため、原状復帰ではなく初期化する形で修理を進めることになりました。
SSD換装
救出したデータが多く、また速度改善をしたいということでしたので1TBのSSDを組み込みました。
内部清掃
裏面右側にある蓋を外します。
ファン固定ネジとケーブルを外します。
ファンの羽根と吹き出し口にそこそこの埃がありました。
しっかり清掃します。
Windows10クリーンインストール
このパソコンはWindows11のインストール要件を満たしていないため、修理はWindows10で行います。
Windows10が2025年の10月でサポート終了することをご理解いただいた上での修理となりました。
普通にリカバリーするとすでにサポートが終了したWindows8に戻ってしまうため、Windows10のクリーンインストールを先程取り付けたSSDへします。
その後、保全したデータとメーカーサイトからダウンロードしたファイルを使用して調整していきます。
事前にお預かりしていた情報でMicrosoft Officeをインストールし、救出したデータをデスクトップにフォルダー作成して移行しました。
外部清掃・返却
外部の清掃も進め、データの確認をしていただいてから返却です。
今回はHDD故障が軽度でしたのでほぼ全てのデータが無事と思われますが、故障度合いがひどければその分救出できるデータも減る可能性があります。
データは常日頃から二カ所にあるように保存し、調子が悪いなと感じたらその時点で大切なデータのバックアップを行いましょう。
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