NEC LL750/M PC-LL750MSR CMOSクリアで回復
電源ボタンを押すと、電源ボタンや本体下部のランプが2~3秒点灯しますがすぐ消えてしまいます。
画面も明るくならず、電源が入りません。
電源を入れるとランプの点灯はするがすぐ消える
バッテリーを外してみても同様で、ACアダプターの電圧出力は正常です。
修理は行わず、データ救出のみでお預かりすることになりました。
CMOSバッテリークリア
裏蓋を開けてみると、すぐ下にCMOSバッテリー(BIOSの情報や日時などを保持するためのボタン電池)がありました。
暑くなってきたからか電源が入らないパソコンでCMOSクリアをすると回復する、という案件がいくつかあったため、このパソコンでも試してみます。
ケーブルを引き抜き、少しの間時間を置きます。
HDDステータス:正常
HDD自体に異常はなく、データの救出になった場合も問題なく取り出せそうです。
CMOSクリアにより回復
データ保全を行っている間そのままにしてあったCMOSバッテリーのケーブルを元に戻し、電源投入を試してみます。
すると何度か画面が明滅したあと「RTC is broken」という文字が表示されました。
これは「Real Time Clock is broken」の略で、「内部の日時情報が初期化されている」という意味です。
日時設定を行い、仮のHDDを差してみるとWindowsの起動まで確認できました。
データ救出から詳細診断に移行し、メモリーのチェックテストやウイルス検査を行います。
特に異常はありませんでしたが、キーボードの一部(アルファベットのOとP)が効きません。
外付けキーボードやスクリーンキーボードのご提案をするとそれで構わないとのことでしたので、内部清掃を行って元通りに組み上げます。
高速スタートアップ解除
Windows8以降は高速スタートアップが自動で有効になっているため、今後の防止策として設定の解除をしておきます。
電源オプションからシステム設定に入り、「現在利用可能ではない設定を変更します」とクリックすると、シャットダウン設定のグレーアウトされている部分が操作できるようになります。
「高速スタートアップを有効にする」のチェックボックスをクリックし、チェックを外すと毎回完全シャットダウンが行われるようになります。
外部清掃・返却
返却時に店頭でスクリーンキーボードのショートカットをタスクバーに表示させました。
内部で結露が起きたりすると、一部だけキーボードが効かないという現象も起きることがあります。
まずはデータのバックアップを行っていただくようお願いして返却です。
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